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二代目姉弟が営むアメリカンステーキとメキシコ料理のお店

ジェロニモ 東中野店

「中野坂上」駅と「東中野」駅の中間あたりの山手通り沿いにある「ジェロニモ 東中野店」。マンションの1階にありながら、店の前にはトーテムポールが屹立しているというインパクトのある外観で、一度、前を通れば記憶に残るようなお店だ。ここは40年以上も変わらぬスタイルと味で愛されている、「アメリカンステーキとメキシコ料理」のお店である。

トーテムポールが印象的な店舗外観
トーテムポールが印象的な店舗外観

営業は夜のみ。店内に入ると、笑顔の女性スタッフと男性シェフが迎え入れてくれる。よく見ると顔が似ているお二人は、姉弟(きょうだい)の関係。父が創業した店を引き継ぎ、二人三脚で店を切り盛りしている。

二人三脚で店を切り盛りする江藤さんご姉弟
二人三脚で店を切り盛りする江藤さんご姉弟

「ジェロニモ」というのはアメリカ先住民族、アパッチ族の戦士の名。白人の侵略に対し最後まで戦った名戦士として有名である。創業者は「いつまでもしぶとく、残る店になるように」とこの名を冠し、当時流行っていたアーリーアメリカンスタイルで店を彩った。

「ジェロニモ」はアメリカ先住民族、アパッチ族の名戦士の名
「ジェロニモ」はアメリカ先住民族、アパッチ族の名戦士の名

「時代は変わって新しい店もできていますが、その中で“変わらないもの”も必要だと思うんです。うちはそういう店でありたいんです」と話す姉の江藤ルイさん。今やレトロにも映る店のスタイルやメニューは、敢えて何も変えずに守っているそうだ。何十年ぶりかに訪れて「昔と何も変わってない。懐かしい」と歓喜する人も日々見られるそうで、そういう姿を見るのが、姉弟の楽しみの一つだという。

アーリーアメリカンスタイルの店内
アーリーアメリカンスタイルの店内

メニューはステーキ、ハンバーグ、メキシコ料理に大分され、ステーキは普通の1枚物のステーキと、「ジェロニモ」と呼んでいるスライスステーキが選べる。部位は企業秘密ということだが、「ジェロニモ」のほうが柔らかめ。ステーキが好きな人であれば通常のステーキ、子どもやお年寄りには「ジェロニモ」がお薦めということだ。

好みの焼き加減をオーダーできる
好みの焼き加減をオーダーできる

ステーキのサイズはハーフパウンド(180グラム)、1パウンド(300グラム)、ビッグ(500グラム)の3段階あり、焼き加減も好みを伝えてオーダーする。アツアツの鉄板で出される肉は、口に含めば一瞬で「肉の良さ」が伝わってくる絶品。筋のない綺麗な赤身からは肉汁とともに旨味がにじみ出し、何とも濃厚な味わいだ。40年、これ一本で続いてきた店の貫禄を感じることができる。

「ジェロニモ」のハーフパウンド
「ジェロニモ」のハーフパウンド

シェフによれば「うちの肉はレアが一押しです」とのこと。できればレア系でオーダーして欲しいとのことだ。このほかハンバーグも名物の一つになっているそうで、低予算でしっかり食べたい人や、ステーキが苦手なお子さんにはこちらも良い。ちなみに、写真は「ジェロニモ」のハーフパウンドである。

コロナビールと相性抜群の「チョリソー」
コロナビールと相性抜群の「チョリソー」

メキシコ料理についても、タコス、チョリソー、ブリトー、トルティーヤなど、聞き覚えのあるような品々が多く、オーダーしやすい。こちらは脇役として、その時のお腹の具合に応じて頼むのが良いだろう。中でもお薦めは、コロナビールによく合う「チョリソー」。料理は大抵のものがテイクアウトも可能なので、ホームパーティー等で利用するのも良い。

お店の前にあるトーテムポール
お店の前にあるトーテムポール

流行り廃りの多い東京都心で40年、変わらない味、変わらないスタイルを守り続けている「ジェロニモ」。店の見た目は個性的だが、その中身はと言えば、極めてオーソドックスだ。基本に忠実に、奇をてらわないからこそ、愛され続けているのだろう。中野や新宿界隈で「とにかく美味しいステーキを食べたい!」と思った時には、この店を選んでおけば外すことは無さそうだ。

ジェロニモ 東中野店
所在地:東京都中野区東中野2-6-11 グリーンコーポ1F
電話番号:03-3365-5215
営業時間:18:00~24:30(24:00LO)※土日祝日は17:00~
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)
http://geronimo.co.jp/

中野区のitot



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