Al Vicolo(アルヴィコロ)
「気軽に本格イタリアンを味わいたい」「駅近の隠れ家的レストランで家族や友達とパーティをしたい」「ハーブを使った料理が好き」「ちょっとレアなワインを楽しみたい」「冬はやっぱりジビエだよね」という人に打ってつけのお店「アルヴィコロ」。
イタリアのトスカーナ州(ルッカ)を中心に修行を積んシェフが腕を振るう、小田原線「千歳船橋」駅北口から徒歩約2分の場所にあるイタリアンのお店である。「当店ならではの、個性的な郷土料理を楽しみたい方にもオススメです」と見形(みかた)シェフ。オーナーシェフの見形氏は、イタリアでの修業をはじめ、ソーセージ職人からも本場の製法を学んだという。また、ルッカはハーブの産地だったため、ハーブの使い方には自信を持っている。
日本に帰ってからも自宅でセージやローズマリーなどのハーブを栽培し、虫がつきやすいハーブも袋をかけてガードするなど、無農薬主義を徹底している。そんな「アルヴィコロ」の料理を象徴しているのが、数種類のハーブを使った「仔羊のグリル ルッカ風香草風味」である。
オリーブオイルをたっぷり使った料理で、焼き上げた後に香草を載せることで香草の風味がお皿一杯に広がっている。ラム肉は丁寧に筋がカットされ柔らかく、香草の香りとラム肉の甘みと相まって絶妙な食感を生み出している。この料理は、修業時代に現地のシェフと開発したメニューだけに、見形氏にとっても思い入れのある一皿となっている。
さらに、現在力を入れているのは、産地直送というより、生産者直送で仕入れている食材。「天然のフキノトウと生ハムのパスタ」「メグロイワシのカナッペ」、そしてズワイガニ半身を惜しげもなく使った「ズワイガニのクリームソースパスタ」など、その時々の旬な食材を使っており、時にはシェフも知らない食材が生産者から届くこともあるという。生産者直送だけに、新鮮食材を使った料理をリーズナブルな価格で味わえるメリットがある。
そんな季節感満載な料理に加え、料理に合うワインの品揃えも個性的。同店の料理を味わった上で、ワイナリーの耕地や斜面、土壌に至るまでこだわり抜いているバイヤーが仕入れを行っているため、料理とワインの相性はぴったり。ちょっとめずらしいワインも“店内にいないソムリエ”が仕入れてくれるので、ワイン通も納得のラインナップ。たとえば、「仔羊のグリル ルッカ風香草風味」は白ワインの「レ モルジュ」が一番合うが、赤ワインの「ポッジオ アル マンドルロ」にも合うそうだ。
セモリナ粉を水で丸め、オーブンで焼いたパスタを、トマトソースと魚介で煮込んだ「ドライトマトとアサリのフレグラ」は、白ワイン「F・ガヴィ デ ガヴィ」が一番合うが、「レ モルジュ」とも相性が良いという。パスタの種類の豊富さも同店の魅力。予算に合わせて、料理と合うワインを探すのも楽しみの一つとなりそうだ。「カピケーラ マンテンギャ」をはじめとする、イタリア産の高級ワインも都心部では考えられない価格で味わえるのも嬉しい。
また、冬にはイノシシ、山ウズラなどのジビエ料理も堪能できる。取材時には、「ヴェネト産うさぎのローストにアイオリソースを添えて」「フランス産合鴨の自家製スモークのサラダ仕立て」といった季節メニューが用意されていた。それぞれ、どのようなワインを勧めてくれるのかも楽しみだ。
2018年3月現在、諸事情により、ランチタイム、ディナータイム、それぞれ限定1組となっている。1組の人数は4名以上でも対応可能。「無駄足させてしまっては申し訳ない」というシェフの気持ちを汲んで、ぜひ来店の際には事前予約または事前確認をしてから足を運んだ方が良いだろう。
Al Vicolo(アルヴィコロ)
所在地:東京都世田谷区船橋1-1-12 臼井ビル1F
電話番号:03-3420-5611
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:火曜日、第1・第3月曜日