天神通り商店会
「天神通り商店会」は、京王線・相模原線「調布」駅北口から延びる大通りの1本東側を、並行して走る細い通り。「布多天神社」に向かって真っすぐ延びる表参道でもある。昔ながらの洋品店や和菓子店など、どこか懐かしい雰囲気の漂う商店街で、入り口は、街路灯の上にちょこんと座っている“鬼太郎”が目印だ。
そもそもなぜ鬼太郎かというと、作者の水木しげるさんは50年以上にもわたって調布市民であり、バスや防犯ポスターに鬼太郎が描かれるなど、市に大きく貢献している。商店街にはそのほかにも「目玉おやじを手に乗せた鬼太郎」「ベンチに寝そべったねずみ男」「一反木綿に乗ったねこ娘」「切り株に座るぬりかべ」など、昔テレビで見た世代なら誰しもが懐かしく思うキャラクターがレイアウトされている。
鬼太郎ばかりに目を奪われてはいけない。わずか200mあまりの商店街だが、立ち寄りたくなる店もたくさん並んでいる。1950(昭和25)年創業という店舗グループで最も歴史のある「もつやき処 い志井 本店」や、石臼挽き自家製粉を十割使用して毎朝手打ちした蕎麦をいただける「調布清水」、自家製のあんこがたっぷり入った今川焼が人気の「あずきや安堂」など、立ち寄りたくなる店もたくさん並んでいる。
また、研究を重ねて作りあげた餃子が自慢の「肉汁餃子のダンダダン 調布1号店」は餃子の持ち帰りも可能。ベーカリー「オーロール 調布店」は看板に“SINCE 1962”と書いてあるとおり古くから営業している大人から子どもまで人気の店だ。「天神通り商店会」は、昔から続く店と新しい店とがコンパクトにまとまった商店街である。
天神通り商店会
所在地:東京都調布市布田1 ほか
https://tenjindo-ri.jp/