日本武道館
日本伝統の武道を国民に普及奨励し、武道による心身の錬磨を通じて健全な育成を図るなどの目的から、1964(昭和39)年に建てられた「日本武道館(にっぽんぶどうかん)」。富士山の裾野を引くような流動美の大屋根は“武道の精神”を現している。東京オリンピックでは、初めて正式競技に採用された日本の国技、柔道の競技会場として利用され、“日本武道の殿堂”として世界の注目を集めた。
以来、小学生や中学生、高校生を対象に、柔道や剣道をはじめとする各種武道大会の開催や、優秀な指導者づくりのための研修会や講習会、古武道保存のための事業並びに外国人を対象とする国際セミナーなどを企画実施している。東京メトロ東西線・半蔵門線、都営地下鉄新宿線「九段下」駅2番出口より徒歩約5分の高台にあり、建物の上に据えられた玉ねぎのような擬宝珠が目印だ。
また、現在では武道だけでなく、コンサートやライブなどの各種音楽イベントでの使用が大きな柱のひとつになっている。座席数は最大14,501席まで設けることができるが、コンサートホールとして使用する場合は舞台設営や観覧のしやすさなどから、一般的には8,000席から10,000席前後のホールとして使われている。全国のドーム球場がコンサート会場として利用されることが多くなった今も、“武道館で開催する”ステイタスは健在だ。
日本武道館
所在地:東京都千代田区北の丸公園2-3
電話番号:03-3216-5100
https://www.nipponbudokan.or.jp/