新潟市民芸術文化会館は、1998年、音楽･舞台芸術の中心・発信地となるべく誕生した総合文化施設だ。「りゅーとぴあ」の愛称は市民公募で決まったもので、新潟の代名詞「柳都」と「ユートピア」を結びつけて名付けられた。ただ舞台芸術を観て楽しむのでなく、子どもからお年寄りまで参加できる講座なども豊富で、人と人が交わりながら芸術文化を楽しめる場を提供している。

りゅーとぴあの特徴的な活動のひとつに「Noism Company Niigata（ノイズム・カンパニー・ニイガタ）」がある。Noismは2004年、世界的な舞踊家・演出振付家の金森穣氏を芸術監督に迎え、日本初の公共劇場専属舞踊団として創立された。コンテンポラリーダンスに興味のない人でも、Noismの芸術性にはきっと驚くに違いない。

クラシックコンサートなど、演奏会も数多く開催されている。りゅーとぴあが開館する前までは、新潟市は一年に僅かなオーケストラ・コンサートが開催される程度だった。しかもプログラムは定番ばかり。そんな中で、新潟市と東京交響楽団が提携し、定期演奏会がスタートしたことは、画期的な取り組みだったといえる。以来、今日まで110回以上もの定期演奏会が行われ、延べ16万人以上が来場している。

音楽や演劇を通して、子どもたちの豊かな創造性を育む活動も行っている。「新潟市ジュニア音楽教室」では、現在約250人が「オーケストラ教室」「合唱団」「邦楽教室」で活動中だ。子どもの劇団「APRICOT」（アプリコット）では、小学生から高校生までの約50名が年2回の公演に向けて日々稽古に励んでいる。

りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
所在地：新潟県新潟市中央区一番堀通町3-2 
電話番号：025-224-5622
開館時間：9:00～22:00
休館日：第2・4月曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始（12/29〜1/3)
https://www.ryutopia.or.jp/