道後商店街
伊予鉄道「道後温泉」駅から「道後温泉本館」までL字型に約250メートル続く「道後商店街」。明治ロマンを感じさせることから「道後ハイカラ通り」とも呼ばれ、温泉を訪れる観光客を「温い(ぬくい)こころのおもてな志」の精神で出迎えてくれる。伊予鉄道「道後温泉」駅を出ると石畳が広がり、左手にアーケードの入口が見える。そこが「道後商店街」のはじまりだ。
アーケードの入口の右手には「坊っちゃんカラクリ時計」が建っている。そこは「放生園」で、かつて「伊佐爾波神社」の境内の御手洗川の引水をたたえてつくられた池があった場所だ。
からくり時計の横には、足湯もある。1891(明治24)年から1954(昭和29)年まで道後温泉本館で使用していたという湯釜からお湯が出ている。もちろんお湯は、道後温泉と同じお湯だ。
アーケードをくぐると、「道後商店街」の通りには約60軒の店が並んでいる。老舗の風格漂う店からスタイリッシュな外観を装う店まで、立ち寄りたくなる店がいっぱいだ。夏目漱石の小説『坊ちゃん』の中で出てくるお団子「坊っちゃん団子」、柚子の香り漂う“タルト”、愛媛県の特産品である柑橘類を使った商品、正岡子規も好んで食べたという「温泉煎餅」、愛媛県今治市の「今治タオル」など、愛媛県にはいろいろな特産品があったことも改めて実感するだろう。浴衣姿で歩くのも絵になる、観光地ならではの商店街だ。
道後商店街
所在地:愛媛県松山市道後湯之町15-23
https://dogo-shoutengai.jp/