充実した子育て支援をシティプロモーションで発信する富士見市
数十年にわたり、安定的に人口増加を続けている埼玉県富士見市。
1999(平成11)年に人口10万人を超えてから、その後の5年間で5%以上増加した。さらに2009(平成21)年以降も2%以上の増加が続き、2024(令和6)年現在の人口は11万3,000人に達している。
今回は富士見市の魅力を発信している同市政策財務部シティプロモーション課に、富士見市の魅力やこれまで実施した施策について伺った。
池袋まで約30分!充実した子育て支援でファミリーから選ばれる富士見市
――まずは、富士見市の概要や特徴を教えてください。
シティプロモーション課:1956(昭和31)年に鶴瀬、南畑、水谷の3つの村が合併して富士見村が発足します。1964(昭和39)年の町制施行により富士見町になり、1972(昭和47)年の市制施行により富士見市が誕生しました。
市の人口は、2024(令和6)年10月31日現在で、11万3,424人です。埼玉県の南東部に位置し、首都30km圏内かつ池袋へ電車で30分以内と、都心へのアクセスに優れている点が特徴です。
2020(令和2)年の国勢調査では、昼夜間人口比率が68.9%でした。これは、埼玉県内の全40市の中で最も低い数値で、日中は市外へ働きに出る方が多い、いわゆるベッドタウンとして発展してきました。このことは住みやすい街として多くの方に選んでいただいているものと考えております。
大型商業施設「ららぽーと富士見」などの買い物施設が充実している一方で、緑地や公園など自然豊かなスポットにも恵まれた、自然環境と利便性の両方を兼ね備えた住み心地のよい街です。
――「富士見市に住み続けたい」と回答した人の割合が増加傾向にあるようですね。定住意識の高まりにつながっている施策などあれば教えてください。
シティプロモーション課:子ども(妊娠期を含む)に関することなら何でも相談できる場所として「子ども未来応援センター」があり、「富士見すくすくナビ」での子育て応援情報の発信や、子ども食堂など子どもの居場所支援も行っています。
シティプロモーション課:また子育て世代の経済的負担軽減のため、0歳~18歳の年度末までの医療費を助成。そのほか、子どもが病気・怪我等で保育園等に預けられない状況であり、仕事の都合などで、家庭での保育が困難な際に利用いただける、病児・病後児保育といった子育て支援も実施しています。
さらに市内の小学校では、ものづくりやプログラミングなどから、将来を担う人材を育てる「STEM(ステム)教育」を実施するほか、好奇心を育む3つの「子ども大学」、特色ある取組を行う幼稚園への支援や英語検定受験への補助、命の授業など、豊かな教育で子どもたちの可能性を引き出す取組を行っています。
シティプロモーション課:その他、地域で子育てを助け合う「ファミリー・サポート・センター」があり、子どもを預けたり、保育施設などへの送迎を依頼できます。さらに妊産婦さんが安心して出産や子育てができるよう、産前・産後サポート事業や産後ケアなど、子育て中のご家庭をしっかりと支えるような取組に注力しています。
近年は転入促進プロモーションにも力を入れる
――近年では20~40歳代の方の転入が増加傾向にあるようですね。転入促進のための施策や、その他の要因などがあればお聞かせください。
シティプロモーション課:シティプロモーション課の取組としては、「ららぽーと富士見」や市内を走る東武東上線の「みずほ台」「鶴瀬」「ふじみ野」の3駅のほか、JR「池袋」駅や「川越」駅など多くの人が集まる場所に、市のPRパンフレットを設置しています。(JR「池袋」駅と「川越」駅には例年10月~12月の3か月間設置)
シティプロモーション課:さらに市内を走る東武東上線の車内にはPRポスターの掲示に加え、車内ドア上の液晶画面で富士見市のPR動画を流すなどのプロモーション活動を行っています。(PRポスター・PR動画は例年11月の1ヵ月間実施)
転出・転入が多い年度末に向けて、市外の方に富士見市を知っていただくための発信を強化しています。
シティプロモーション課:他には、富士見市公式Instagram「ちなみに富士見!」による市の魅力発信や、市内外のさまざまなイベントに、市のマスコットキャラクター「ふわっぴー」が登場してPR活動を行っています。ふわっぴーは子どもたちを中心に人気が高く、イベント時は多くの方でにぎわいます。
シティプロモーション課:転入増加の背景には、アクセスの良さや緑豊かな環境も寄与していると思います。全国的に少子高齢化がさらに進むことが想定されますので、引き続き、シティプロモーションに力を入れていく必要があると考えています。
豊かな自然環境や楽しいイベントも魅力のベッドタウン
――富士見市の魅力を教えてください。
シティプロモーション課:魅力のひとつは史跡が多く残っていることです。国指定史跡の「水子貝塚」には、約6,000年前の縄文時代の集落跡が保存されています。森に囲まれた広場に竪穴住居が並ぶ「水子貝塚公園」として整備され、毎年9月の「水子貝塚星空シアター」は夜に野外で映画を上映するイベントとして、多くの方でにぎわいます。
シティプロモーション課:また、戦国時代に活躍した難波田氏の本拠とされる難波田城の跡地は、埼玉県旧跡に指定されており、「難波田城公園」として整備されました。水堀に囲まれた城を復元したゾーンと、古民家で昔なつかしい暮らしを体験できるゾーンに分かれています。
シティプロモーション課:ここでは毎年6月に「難波田城公園まつり」が行われ、戦国武将の格好をした武者行列や火縄銃の演武、和太鼓の演奏などが行われます。
――最後に、富士見市におけるおすすめのスポットや、今後富士見市に住むことを検討している方へのメッセージなどをいただけますと幸いです。
シティプロモーション課:富士見市には東武東上線の「みずほ台」駅、「鶴瀬」駅、「ふじみ野」駅の3駅があり、池袋まで約30分と都心へのアクセスも良い一方、自然豊かな環境も整っています。また、2024年には関越自動車道「三芳スマートインターチェンジ」がフルインター化されたことで上下線とも乗り降り可能となり、車でのアクセスがさらに良くなりました。
シティプロモーション課:市役所の目の前にある「ららぽーと富士見」のような大型商業施設はもちろん、市内には個性豊かな商店街や店舗も多くあります。昨年リニューアルした「富士見市びん沼自然公園」ではキャンプ場や大型複合遊具などで遊べますし、他にも夏場には水遊びができる「みずほ台中央公園」やミニ鉄道に無料で乗車できる「むさし野緑地公園」など、特色のある公園が数多くあります。
また、市民の健康寿命の延伸に向けた健康づくりの推進として、高齢者のフレイル(身体的機能や認知機能の低下)予防のための「ふじみパワーアップ体操」など、市民の健康増進にも取り組んでいます。
富士見市のホームページやInstagram「ちなみに富士見!」では、おすすめスポットやイベントの最新情報を発信しておりますので、こちらもぜひご覧ください。
富士見市役所
富士見市 政策財務部シティプロモーション課
所在地:埼玉県富士見市大字鶴馬1800-1 市庁舎2階
電話番号:049-256-7894(シティプロモーション課直通)
FAX:049-254-2000
※この情報は2024(令和6)年11月時点(掲載日時点)のものです。
充実した子育て支援をシティプロモーションで発信する富士見市
所在地:埼玉県富士見市大字鶴馬1800-1
電話番号:049-251-2711
開庁時間:8:30~17:15(祝日と年末年始を除く)
※第1土曜日8:30~12:30に一部窓口を開庁(3月最終土曜日と4月第1土曜日は開設窓口を追加して17:15まで開庁)
休庁日:土曜日(第1土曜日・3月最終土曜日を除く)、日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
https://www.city.fujimi.saitama.jp/