2015(平成27)年3月14日のダイヤ改正によって、これまで「上野」駅止まりだった宇都宮線・高崎線・常磐線の一部を、「東京」駅まで直通乗り入れさせるためのルート「上野東京ライン」がいよいよ開業を迎える。同時に東海道線との相互直通運転が開始され、「小金井発熱海行き」「籠原発熱海行き」といった長距離列車が運行される。2001(平成13)年に湘南新宿ラインが運転を開始して以来、最大の路線網拡張ということができそうだ。
朝の通勤時間帯では宇都宮線、高崎線ともに南行き列車の6割~7割が直通運転され、大宮~品川間の所要時間は46分と、10分も短縮されることになる。これまで「上野」駅で山手線に乗り換えて東京、新橋、品川方面に通勤していたサラリーマンにとっては非常にうれしいダイヤ改正だろう。ただし、寝過ごしてしまうと「ここはどこ?」という駅まで運ばれてしまう可能性もあるので、飲み会の後の乗車には要注意。
【朝時間帯】宇都宮線(南行)7~10時頃の全20本中13本、高崎線(南行)の全21本中13本が東海道線に直通運転。
【夕時間帯】宇都宮線(北行)17~23時頃の全35本中19本(東京駅発除く)、高崎線(北行)17~23時頃の全34本中20本は東海道線から直通運転。
一方、常磐線では「品川」駅までの直通運転が開始される。朝の通勤時間帯8時頃の全9本中5本が品川行きとなることに加えて、柏~品川間は49分と8分も時間短縮され、こちらも通勤利用者にとってはうれしいダイヤ改正となる。
また、常磐線特急「ひたち」「ときわ」も74本中44本が「品川」駅発着となり、「上野」駅での乗り換えが解消されるとともに時間短縮がはかられる。品川~水戸間は83分となり、改正前から13分の時間短縮となる。あわせて特急列車の座席指定サービスも改訂され、快適性がアップする。
【朝時間帯】8時頃(南行)の全9本中5本が「品川」駅まで直通運転。
【夕時間帯】17~23時頃(北行)の全60本中25本は「品川」駅から直通運転。
リニア新幹線の始発駅、そして羽田空港への玄関口である「品川」駅からのネットワークの利便性も、一層高まることになりそうだ。
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■参考
2014年12月19日 東日本旅客鉄道株式会社リリース資料
■開発種別:新線・新駅
■エリア:東京都(上野駅~東京駅)
■完成時期:2015年3月14日
■事業主体:JR東日本
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