銀座6丁目にエリア最大級の商業施設が2017年4月20日に開業

2016年11月4日

「松坂屋銀座店」跡に誕生する大型複合施設「GINZA SIX」

いくつもの大型再開発が進む東京都中央区・銀座エリアだが、中でも注目されているのが「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」、通称「銀座六丁目プロジェクト」だ。「松坂屋銀座店」跡地を含む街区(銀座六丁目10番)と隣接する街区(銀座六丁目11番)の 2つの街区を一体化させた再開発事業で、東京を代表する国際的な商業・業務・観光拠点を目指している。

地上13階・地下6階建ての建物は売場面積約 46,000平方メートルの商業施設や、大規模オフィス、文化・交流施設「観世能楽堂」などから構成され、銀座エリア最大級の大規模複合施設となる予定だ。建設工事も進み、2017年4月20日の開業を迎えようとしている。

GINZA SIX銀座中央通りから見た施設外観イメージ
構造図地下1Fから屋上までを示した断面図イメージ

開業まで約半年となり、2016年10月には詳細情報も発表されている。施設の名称は「GINZA SIX」に決定され、ワールドクラスクオリティの241ものブランドが集結。中でも中央通りに面した1Fには「DIOR」、「VALENTINO」、 「CÉLINE」、「FENDI」、「SAINT LAURENT」、「VAN CLEEF & ARPELS」の6つのラグジュアリーブランドが入居し、外国人観光客からも注目を浴びる新しい「銀座の象徴」となるだろう。

建物の中心には歩行者専用通路が設置され、銀座回遊の新スポットになりそう

この施設の地下3階には能楽最大流派、観世会の能楽堂「観世能楽堂」が設けられ文化の発信拠点となるほか、「銀座観光ステーション(仮称)」として観光バス等の乗降スペースや観光案内所、エリア最大規模の屋上庭園なども整備される。ショッピングやビジネスだけでなく、様々な来訪者が楽しめる拠点となりそうだ。

また、2街区の中心部には24時間開放の貫通通路(あづま通り)と、中央通りと三原通りを結ぶ歩行者専用通路が整備される。車道は分離され地下通路となり、歩行者が安全・快適に街を行き交うことができるようになる。加えて、建物は災害時の帰宅困難者にも対応するなど、地域の防災拠点としての機能も持つ予定だ。

交通・歩行者ネットワークのイメージ交通・歩行者ネットワークのイメージ
画像出典:『銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業』プレスリリース

中央吹き抜けのイメージ中央吹き抜けのイメージ
画像出典:『銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業』プレスリリース

銀座周辺では2016年1月に三越銀座店内に免税店がオープン、3月には数寄屋橋交差点に「東急プラザ銀座」がオープンするなど新しい施設の開設ラッシュが続いている。いずれも外国人観光客を強く意識した“インバウンド対策”を施している点が特徴だ。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、この先も話題には事欠かないエリアになりそうだ。

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■参考■
銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業

■開発種別:再開発
■エリア:東京都・中央区銀座六丁目
■完成時期:2017年1月完成、4月開業予定
■事業主体:J. フロントリテイリング株式会社など(4社)