新大阪〜放出駅間が2018年度に完成予定、おおさか東線 

2013年12月18日

大阪東部を縦貫して既存鉄道とのネットワークをつくりだす、注目の新線計画

おおさか東線は新大阪駅〜久宝寺駅間をむすぶ新線計画で、既存の城東貨物線に複線・電化工事を行い旅客線化を図るというもの。すでに南側の放出駅〜久宝寺駅間は2008年に開業しており、残る新大阪駅〜放出駅間が2018年度の開業を目指して工事が進められている。路線図を見ればわかるように、当初は大阪外環状線とも呼ばれていた計画で、この新線が大阪東部を半円状に縦貫すれば、都心から放射状に拡がるJR、私鉄、地下鉄の各路線との鉄道ネットワークが結合され、各路線の利便性が向上することになるはずだ。たとえば、新たに設置される淡路駅(仮称)では阪急京都線と千里線、野江駅(仮称)では京阪本線と地下鉄谷町線というように複数の鉄道と接続する。一方、西吹田駅(仮称)、都島駅(仮称)は鉄道空白地帯でもあり、周辺地域の利便性が大きく改善されそうだ。また、完成済み区間のJR長瀬駅〜新加美駅間に新駅を設置する計画も発表されており、こちらは2018年春の開業予定だ。

すでに関した区間ではJR東西線とおおさか東線、大和路線を結ぶ直通列車が運転されており、奈良と尼崎間が乗り換えなしで結ばれている。全線開業後も、利便の高い直通運転ダイヤが望まれる。

 

直通運転によるネットワークの拡大や、「うめきた」への乗り入れにも期待

起点となる新大阪駅はリニアモーターカーの新駅も構想され、国土軸への接続点としてもさらに重要な役割をになうことが想定されているため、おおさか東線は新大阪駅と大阪東部や奈良方面を結ぶ貴重なアクセス路線となるだろう。さらに、新大阪駅からは梅田北ヤード地区の北梅田駅(仮称)まで接続する構想もある。「うめきた」2期開発計画やそれに伴う北梅田駅(仮称)の設置が未決定段階ではあるので、計画が変更される可能性もあるが、将来的なポテンシャルは非常に高い路線であることは間違いないだろう。

—————————————-

■開発種別:新線・新駅
■エリア:大阪府(新大阪駅〜久宝寺駅)
■完成時期:2018年度
■事業主体:大阪外環状鉄道、JR西日本