阪急京都線に新駅「西山天王山」が開業、高速道路とのアクセスに期待

2013年12月18日

高速道路の直下に新駅を設置、高速バスと鉄道のネットワークが完成

2013年12月21日、阪急京都線の長岡天神駅と大山崎駅間に新しく「西山天王山駅」が開業する。長岡京市と阪急電鉄の両者が費用を負担して開設されるこの駅は、京都縦貫自動車道の高架の真下に設置されるという、これまでの鉄道駅にはない特徴を持っている。高速道路本線上には、駅とエレベーターで直結の「長岡京バスストップ」が設置され、名神高速道路や京滋バイパス、京都縦貫自動車道を走行する高速バスとの乗り継ぎができるようになるのだ。また、駅に隣接して新設されるパーク&ライド駐車場を活用すればマイカーから公共交通への乗り継ぎが容易になり、阪急沿線だけでなく広範囲の移動にも利便性が飛躍的に向上するとともに、環境負荷低減効果も期待されている。

 

立命館中学・高校の長岡京キャンパスも2014年に開設

西山天王山駅の開業により、周辺地域から京都や大阪方面への通勤通学の交通利便性が向上するだけでなく、周辺エリアの活性化にも期待が寄せられている。新しくつくられる施設の一つが立命館中学・高校で、2014年秋に新駅から徒歩6分の「長岡京キャンパス」に移転されることが決まっており、こちらも校舎の建設などが急ピッチで進められている。立命館は2015年4月に大学の一部学部が大阪府茨木新キャンパスに移転する予定でもあり、大阪方面からの通学利便性がアップしそうだ。

また周辺エリアの京都〜大阪間ではJR京都線の茨木駅〜摂津富田駅間に 新駅「総持寺駅」が2018年開業予定で計画が進められている。さらに、2018年度に新名神高速道路の高槻第一ジャンクション〜神戸ジャンクションの開通が予定されており、関西地区の高速道路網の重要な接続拠点にもなりそうだ。「西山天王山駅」が鉄道&道路のネットワーク活用例としてどんな実績を残してくれるのか、開業後の動きに注目したい。

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■開発種別:新駅
■エリア:京都府長岡京市
■完成時期:2013年12月21日
■事業主体:長岡京市、阪急電鉄