「渋谷区役所」と「渋谷公会堂」を同時に建て替え

2018年4月1日

定期借地権を設定し、民間事業者が新庁舎を整備

「渋谷区役所」の庁舎は1964年完成と古く、耐震性に課題を抱えていたたため、建て替えの必要性が指摘されていた。一方、建て替えには多額の費用がかかることから、渋谷区では事業手法について慎重に検討を行うこととした。その結果、「渋谷区役所」の庁舎敷地内に定期借地権を設定したうえで、民間事業者がマンションを建設、分譲するとともに、対価として新庁舎を整備することが決定した。「渋谷区役所」に隣接する「渋谷公会堂」も併せて建て替えることになり、2015年に建て替えが開始されている。

パースパース
画像出典:渋谷区ニュースリリース

機能的で使いやすい新庁舎に

「渋谷区役所」の新庁舎は地上15階地下2階となる。2階には申請・届出ゾーンとして申請や届出関連の窓口を集中させ、引っ越しなど複数の手続きが必要な場合もワンストップで手続きを完了できるようになる。3階は相談・手続きゾーンと落ち着いて相談や手続きができるスペースが設けられる。15階の区民ホールや展望スペースや1階の飲食スペースなど誰でも利用できるスペースも誕生するという。新庁舎は免震構造を採用し、7日分の非常用電源設備を用意するほか、発電燃料の多重化や約3000人3日分の食料品などを保管する防災備蓄倉庫の設置など、災害時の対策も強化された。
新しい「渋谷公会堂」は地上6階地下2階の規模で、公演開始前や終了後の混雑を緩和できるエントランスやピロティの配置を採用。より快適に利用できるようになっている。
「渋谷区役所」の新庁舎は2019年1月から使用開始される予定で、工事は佳境を迎えている。

新庁舎2階エントランス
新庁舎1階エントランス

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■参考■
渋谷区ニュースリリース

■開発種別:建て替え
■エリア:東京都・渋谷区渋谷一丁目
■完成時期:2019年1月予定
■事業主体:渋谷区