「虎の門病院」が新病棟に移転、現病棟跡地にはオフィスビルが誕生予定

2018年9月14日

個室病棟が大幅に増加する「虎の門病院」の新病棟

外観(イメージ)外観(イメージ)
画像出典:港区ニュースリリース

虎ノ門二丁目には「虎の門病院」、「国立印刷局本局・虎の門工場」、「共同通信会館」はいずれも老朽化が進み、建て替えの必要性があった。また、虎ノ門二丁目周辺は、地形の起伏が大きいうえ歩行者空間が不足しており、安全・快適に歩ける環境が整っていなかった。そこで、「国立印刷局本局・虎の門工場」のうち工場機能を移転させ、跡地に「虎の門病院」の新病棟を整備。その後、「虎の門病院」の現病棟を解体し、おもにオフィスが入る「業務棟」を整備する計画を進めることになった。すでに「国立印刷局本局・虎の門工場」の建物の解体が終わり、「虎の門病院」の新病棟の建設が進んでいる。
「虎の門病院」の新病棟は19階建てになり、個室病床が大幅に増え、プライバシーが保たれたリラックスした空間で治療を受けることができるようになる。「虎の門病院」の新病棟は2019年5月に開院する予定だ。

「業務棟」の整備とともに、周辺道路の整備・改良も

「業務棟」は地上36階地下3階の規模となり、外国人ビジネスマンやその家族への業務支援機能や生活支援機能を持つ国際ビジネスサービスセンターも整備されることになっている。コジェネレーションシステムや非常用発電機を備え、災害時の業務継続にも配慮されることになる。「業務棟」の完成は2022年度が予定されている。
再開発に合わせて、周辺道路の拡幅、歩行者デッキや緑道の整備、「アメリカ大使館」前の交差点の改良も行われることになっており、安全・快適に歩行できる空間も誕生する。将来的には東京メトロ銀座線の「虎ノ門」駅方面への歩行者通路を整備する構想もあり、地下鉄の利用も便利になりそうだ。

新病院エントランスイメージ新病院エントランスイメージ
画像出典:港区ニュースリリース
新病院横の緑道イメージ新病院横の緑道イメージ
画像出典:港区ニュースリリース

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■参考■
港区ニュースリリース

■開発種別:再開発
■エリア:東京都・港区虎ノ門二丁目
■完成時期:2022年度予定
■事業主体:独立行政法人都市再生機構