シニアにふさわしい住宅地の条件とは?

住宅地を選ぶ際、子育て中のファミリー層なら幼稚園や学校など教育施設の場所や、安心して遊べる公園の有無などもチェックしておきたいポイントです。では、シニア向けの住宅地選びにはどんな観点が必要になるのでしょうか?

坂や段差のないフラットな地形であるか?

まず注目しておきたいのは地形。坂道や段差が少ないフラットな地形であることは大切なポイント。中古になっても人気が高い都心部のあるマンションでは、意外なことにシニアの人が転出していくことが多いそうですが、その理由は「買い物が不便だから」。高級スーパーはすぐそばにあるけれど普段の買い物に使いたいスーパーまでは少し距離があり、しかも帰り道が坂道だということが住み替えの理由になっているとのこと。体力が落ちて早く歩けなくなったり車イスを使うようになったりすると、身体が健康な状態ではあまり気にならないような坂も大きな障害物になる可能性があるということです。買い物や日常の外出が億劫になれば、いくら環境が良くても快適な住まいではなくなります。

また、自然災害も高齢者に対しては大きな脅威となります。水害や液状化などの危険性は自治体が作成しているハザードマップで確認することができます。災害のリスクが高い地形の住宅地は避けておきたいものです。

日常生活に必要な施設は揃っているか?

健康で快適なシニアライフを目指すためには、生活利便施設の重要度が一層高くなりそうです。
日常生活に必要な買い物ができる商業施設が徒歩圏にあるのがベスト。食材などの品揃えはスーパーによって意外と違っていることも多いので、自分の好みにあった品揃えや商品価格帯なのか、ということもチェックできるといいでしょう。レンタルビデオショップや書店、フィットネスジムなど、趣味や体力作りをサポートしてくれる施設の有無も確認しておきたいもの。散歩ができるような公園や散策路があるとベストでしょう。そのほか、銀行や郵便局など利用頻度の高い施設の場所も確認しておきましょう。

また、医療機関の充実度もチェックが必要。徒歩で通院できる距離にいくつかの診療科を備えた総合病院があるか、もしくは内科、歯科、耳鼻科などの専門診療科が近くに揃っているかは確認しておいたほうがいいでしょう。50代で体力的に問題のない時には気にならないことでも、年齢を重ねることで不安や不満を感じ始めることがあります。今よりも、将来のことを考えた住宅地選びが必要とされるのがシニア世代だといえます。