北海道立近代美術館
1977(昭和52)年に開館した「北海道立近代美術館」。札幌のほぼ中心部に位置し、北海道の地域性と国際性を考慮しつつ、様々な個性ある収蔵品を保有している。
主な収集品は明治以後の優れた作品。片岡球子、岩橋英遠、木田金次郎、神田日勝など北海道ゆかりの作家の絵画や彫刻だ。また、ガラス工芸、パスキンを中心とするエコール・ド・パリの作品といった近代以後の作品も国内外を問わず積極的に収集している。江戸時代の浮世絵師・歌川国貞らの浮世絵や、ルネサンスから近代までのヨーロッパ版画、視覚的な効果を与えるように計算して描かれた絵画「オプティカル・アート」などを収集しているのも特徴だ。
「北海道立近代美術館」では、所蔵品を様々なテーマで紹介する「近美コレクション展」や、国内外の優れた作品を幅広く紹介する「特別展」を開催。展示に合わせてギャラリートークやセミナーを開催、美術館ボランティアが作品を前にして解説する「ギャラリーツアー」も行われる。自分のペースで鑑賞するのもいいが、是非、話を聞き知識を増やし、様々な角度から絵画を鑑賞してみたい。また、美術や展覧会に関する情報を提供してくれる「質問コーナー」も用意されている。火曜日から土曜日の午前10時半~午後3時まで在席しているので、わからないことがあれば積極的に尋ねてみるといい。
そのほかにも施設内には、北海道にゆかりのある作家のグッズが一挙に集まるミュージアムショップ、ワークショップを開催する造形室、展覧会にあわせた特別メニューも登場するレストランなどを併設。また、絵本やおもちゃやベビーベッド、授乳スペースを備えた幼児室もあるので、子連れでも安心して訪れることができる。塗り絵や切り絵などのワークショップや「子ども鑑賞ツアー」も開催されるので、小さい頃から子どもにアート体験させることができるのも嬉しい。
北海道立近代美術館
所在地:北海道札幌市中央区北1条西17
電話番号:011-644-6881
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)、展示替え期間 ほか
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/kn..