pasticceria SAVONA
青葉区北目町、五橋通り沿いのビルの1階に店を構える「SAVOI」。長年イタリア料理のシェフを務めてきたオーナーが手掛けるイタリア菓子とワインの店だ。
イタリア菓子と言われてもピンと来ないかもしれないが、例えば生菓子。イタリア・フィレンツェでルネサンス期に誕生したと言われる「ズッコット」は聖職者の頭巾を模したドーム型のケーキで、「SAVOI」ではクリームチーズとココアクリームにプラリネとチョコチップを混ぜ込んでいる。また、フランス菓子で有名な「モンブラン」は、実はイタリア・ピエモンテ州の家庭菓子が原型となっていて、イタリアでは「モンテビアンコ」と呼ぶ。イタリアとフランス国境にあるヨーロッパアルプスの最高峰の山に似せて作った栗のケーキで、「SAVOI」ではメレンゲ、チョコレート、栗ペースト、ホイップクリームの順に層に組み上げている。
「パンナ・コッタ」もイタリア発祥の洋菓子で、イタリア語で「調理したクリーム」という意味を持つ。「SAVOI」のパンナ・コッタは、アニスの香りとホワイトチョコの風味を効かせたミルキーな味わいで、トロトロの食感が特徴だ。「クロスタータ」もイタリア定番のジャムのタルト。サクサクしたタルト生地にジャムをのせて焼いたお菓子だが、「SAVOI」では生のフルーツを乗せ現代的に仕上げている。
焼き菓子では「ビスコッティ」の一種である「カントゥッチ」もトスカーナ地方が発祥。バターを使わず2度焼きして水分を蒸発させたカリッと硬い素朴な味わい。また、フランスを代表する洋菓子と思われている「マカロン」にもイタリア発祥説があるといわれ、「SAVOI」でもたくさんのフレーバーのマカロンが用意されているので、ぜひ、食してみて欲しい。素材のチップや粉で修飾しており、着色料は最低限に抑えているのが嬉しい。
店頭に並ぶ商品は常時10数種類。商品は季節やオーナーのこだわりによって変わるので、どんなお菓子に会えるかも再訪する際の楽しみだ。ホールケーキやパウンド型ケーキが欲しいときには、2営業日前までに予約が必要となる。
イタリア菓子の他に、イタリア各州の銘醸ワインや珍しいワインも販売している。店舗に並ぶ以外にも、入荷の古いものは倉庫に保管されている。欲しいものがあるときは電話予約してから訪れるといいだろう。
pasticceria SAVONA
所在地:宮城県仙台市青葉区北目町2-32 RE-SENDAI 102
電話番号:022-208-2760
営業時間:10:30~17:00
定休日:火・水曜日
https://www.instagram.com/savona.ps/