創造の森・農園レストラン
木立に囲まれた県道30号矢板那須線を山のほうへ向かって行くと、「創造の森」の木の看板が目に入る。ここはシュタイナー教育を行う幼稚園を運営しているNPO法人の敷地。広い敷地内には幼稚園と大きな畑、そしてレストランが併設されている。森に囲まれ、子どもたちが自然の中で活発に遊ぶ姿が見てとれる。こちらの趣旨はあくまで幼稚園だが、せっかく広い畑があるのだから、レストランもつくってみようという試みでできたのが「創造の森・農園レストラン」。畑はレストランのためでもあるが、子どもたちの学習の場でもある。
庭には四季折々の花が咲き乱れ、畑で揺れる作物、木材でできた小径、青く塗られた山小屋風のレストランは、夢のようだ。高原の清々しい空気がじつに気持ちよい。
青い山小屋風の建物に、レンガ色の屋根、煙突が可愛らしい。取材に訪れた秋の日には、秋明菊が青い建物とコントラストをなしていた。自然の木材をふんだんに使用した店内は、ドーム型の高い天井を貫く薪ストーブがあり、大きな窓から柔らかい日差しが射す。椅子とテーブルはほとんどが檜材のもののため、木の香りが心地よい。
料理は、目の前の畑で育った季節の有機野菜を丁寧に調理している。調味料も国産のものを使い、体に優しいメニューづくりを心がけている。店の外には広いウッドデッキのテラスがあり、青い椅子に青いテーブル。緑の畑を眺めながらペットも同伴で食事ができる。