落ち着いた街、落ち着いた店内で理想の“鮨”を愉しむ

鮨 ふく

「浦和」駅西口を出て、徒歩4分ほどの距離に「鮨 ふく」はある。カウンター6席、テーブル2卓の小さな店内ながらも、この規模だからこその落ち着きは、そこで過ごす時間をより味わい深いものにしてくれる。

「鮨 ふく」が暖簾を掲げたのは2010(平成22)年7月のことだ。埼玉県出身の店主は、都内にある店で修業をするなかで“いつか独立するなら地元で”と考えていた。浦和を選んだのは、落ち着いた雰囲気がある街が、これから出そうとする店のイメージと合っていたからに他ならない。

店舗外観
店舗外観

店を変えれば、味も雰囲気も異なるものだ。威勢の良い声が飛び交っている店があるかと思えば、ゆったりとした雰囲気のなかで、それぞれの時間を味わいながら過ごす店がある。「鮨 ふく」は後者と言えるだろう。

常連は地元客が多いとのことだが、「浦和」駅周辺には百貨店や県庁があるため、用を済ませた後に立ち寄ってくれる者も多いとか。高崎線・宇都宮線沿線を生活圏とする者にとって「鮨 ふく」は、離れていても通いたくなる魅力がある店なのだ。

寿司職人の仕事を間近で見られるのも醍醐味
寿司職人の仕事を間近で見られるのも醍醐味
板場をぐるりと囲むカウンター席
板場をぐるりと囲むカウンター席

お品書きを見てみよう。昼に訪ねると、にぎり鮨・特上鮨・おまかせ鮨・いずれも小鉢と椀物が付いてくる。宴会にも対応しており、前日までの予約となるが、お通し・お造り・焼き魚・小鉢・香物・鮨・椀物の「おまかせコース」をはじめ、「お食事のコース」、「極上 鮨ふくコース」などもある。また、冬季には鍋も提供しており、「寄せ鍋コース」、「天然ふぐコース」(予約は前々日まで)なども興味深い。

旬の焼き魚
旬の焼き魚
小鉢
小鉢

旬・鮮度にこだわり、手間を惜しむことなく仕上げていく姿勢を貫きながらも、“まだ理想とする店には到達できていない”と店主は言う。飽くなき向上心から発せられた言葉であるが、その理想を目指していくなかで、より地域に根ざし、より必要とされる店へと磨かれていくのだ。

一貫一貫が芸術品のような美しさ
一貫一貫が芸術品のような美しさ
にぎり鮨
にぎり鮨
ゆったりと寛げる雰囲気の店内で、堪能してみては
ゆったりと寛げる雰囲気の店内で、堪能してみては

鮨 ふく
所在地:埼玉県さいたま市浦和区高砂2-6-17  田口屋ビル1F
電話番号:048-822-3000
営業時間:12:00~14:00、17:30~22:30(L.O.22:00)
定休日:月曜日(祝日は営業)
https://sushifuku.jimdo.com/




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