ケーキとパンのお店ソレイユ
オーナーは、パン職人でパティシエの鈴木俊介さん。鈴木さんの作るパンは、単なるパンではなく、もはやひとつの料理だ。フランスに2度渡り、フランス料理店でパンとケーキ作りを修行。帰国後は世界的天才フレンチのシェフ、アラン・デュカス氏がプロデュースする、当時日本初進出の銀座のフランス料理店「BEIGEアラン・デュカス東京」で従事。シェフ、そしてフランス人と日本人の調理スタッフの橋渡し役も務めた。
2019(令和元)年には、パンの全国大会で優勝、厚生労働大臣賞を受賞。一見すると華やかな経歴だが、「最初は挫折の連続。挫折の経験が今の私を作った」と話してくれた。
最初の留学でフランスにある料理専門学校を卒業後、そのまま現地のお店で修行。その過程について鈴木さんは「学校で学んだのだから大丈夫だろうと思っていました。しかし実際に働いてみると、調理云々よりも単純に言葉がわからず、完全に挫折しました。帰国後にまずはフランス語を猛勉強し、4年後にまたフランスへ渡りました。語学を身につけてからの修行は効果十分で、フランスで腕を磨き、帰国後に自分の店をオープンすることができました」と話してくれた。
店頭には、毎日パンが30種類、ケーキは15種類が並ぶ。すべてパン職人でパティシエの鈴木さんが、ひとつひとつ手作りしている。ショートニング、マーガリンは一切使用せず、お年寄りから子どもまで安心して食べられる、パンとお菓子作りをしている。
耳まで柔らかい「ふわ食パン」は、千葉県が発行する、子育て優待カード「チーパス」を提示すると10パーセントオフで購入できる。 また、気さくなスタッフが、子育てママさんの相談にのってくれたりと、アットホームな雰囲気に包まれている。
鈴木さんが作り出すパンは実に独創的だ。名物はカレーパンで、「カレーパングランプリ」で2020(令和2)年から3年連続で金賞を受賞。カレーパンというと、衣をつけてあげるパンを想像するが、こちらのカレーパンは、見た目から全く異なる。厚生労働大臣賞を受賞した「玄米食パン・椿」にイタリア産のゴルゴンゾーラ、モッツレラなどのチーズを乗せてカリカリに調理、食べ進めると中からカレーソースがとろりと出てくるという仕掛けだ。
また、「オレンジ香るチョコカレークロワッサン」にはオレンジとチョコレートを使用するなど、楽しい遊びゴコロがいっぱいなのだ。
ショーウィンドウには、旬のフルーツを使った季節のケーキやずらりと並ぶ。フランス時代はショコラティエを兼務していたこともあって、チョコレートを使ったケーキが得意だと言う。
焼き菓子は20種類を用意、パッケージも素敵で手土産としてもおすすめだ。伝統を守りながらも、2週間に一度は新作を発表。行くたびに楽しいラインナップで、今後も目が離せない注目の洋菓子店だ。
ケーキとパンのお店ソレイユ
所在地:千葉県船橋市習志野台2-73-14
電話番号:047-440-8181
営業時間:10:00~19:00
定休日:月・火曜日
https://www.facebook.com/cakepainsoleil/