江戸時代には、甲州街道に置かれた宿場「日野宿」周辺の宿場町として、近代においては国内最大手の取トラック・大型車メーカー「日野自動車」の本拠地として発展した、東京の「へそ」こと日野市。宿場町として賑わっていた頃は、多摩川などの豊かな水源に恵まれていることから「多磨の米蔵」と評されるほどの稲作地帯で、多摩川と、多摩川の支流である浅川に挟まれた地域は、今も水田が多い。市南部の多摩丘陵に向かうほど住宅地が多く、関東三大不動のひとつで、毎年多くの初詣客が訪れる「高幡不動」の周辺には、丘の斜面に造成された南平団地など、閑静な住宅団地が広がっている。開発が進んでも、市民の間では「日野市の自然を守る」意識も高く、自然のままに草木の生える公園や、武蔵野台地の森林など、古来の自然をそのまま残す場所が住宅の合間に点在しており、都内では珍しい酪農も行われている。

東京都日野市
所在地：東京都日野市神明1-12-1（日野市役所） 
電話番号：042-585-1111
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