メイカセブン
「大島」駅近くの「サンロード中の橋商店街」。そのアーチをくぐって少し歩くと、右手側に「meika seven」と書かれた大きな看板が目に入ってくる。この「メイカセブン」は、大島エリアではとても有名なパン屋さん。毎日、開店前から長い行列ができるという名店だ。
このお店の創業は1958(昭和33)年。なんと今から60年も前のことだ。先代主人がこの店をオープンする前に、かつて森下にあった「名花堂」というパン屋(現在は「カトレア」)で働いていたことから、ここ店はその暖簾分けの店としてスタートした。その後、本家の屋号変更に合わせて、こちらも店の名前もリニューアル。大島7丁目だけに「セブン」と冠して今に至っている。オープンしてから60年間、「地元の人に愛されるパン屋さん」というポリシーは変わることはなく、「安く、美味しく、満足感の高いパン」を日々追求しているという。
店内は道路側がパン売り場、中ほどが洋菓子売場、奥側がカフェスペースになっている。パンは2階のキッチンですべて作られており、焼き上がるごとに店頭に追加されていく。この店の一番の看板商品は「薄皮あんぱん」。各種メディアに何度も取り上げられ、現在は予約は1ヶ月待ちという超人気商品だ。
「薄皮あんぱん」には「おぐらあん」(つぶあん)と「こしあん」の2種類があり、どちらも200円未満というお手頃価格。しかし、手に持つと信じられないくらいの重量感。その理由はカットすれば一目瞭然。なんと、重量の9割以上が「あんこ」で占められているのだ。インパクトも抜群の「薄皮あんぱん」は、大島名物の手土産としても非常に人気が高い。
この 「薄皮あんぱん」 は1日300個程しか作ることができず、さらにそのうち大半は予約分と地方発送分に回ることから、店頭に並ぶ分はごくわずか。1人5個までという制限をしても、開店直後に売り切れてしまう日がほとんどなので、本気で手に入れたいのなら開店前に並んでみてはいかがだろうか。あんパンを無事に買えたら、カフェスペースで「モーニングセット」を頂いて帰るのが、常連客の定番コースなのだという。
カフェスペースでは購入したパンや洋菓子はもちろんのこと、パスタなどの軽食も楽しむことができる。そのうち「モーニングセット」は11時半までの限定メニューで、同店のもうひとつの看板商品「77%ぶどうパン」の厚切りトーストと、好みの2種類のパン、サラダ、コーヒーをセットにしたもの。コーヒーはおかわり自由なのに、ワンコインでお釣りが来るという嬉しいサービスセットだ。(※値段は平成30年8月時点)
この「77%ぶどうパン」は夕方の遅い時間に焼き上げられるパンで、その名の通り重量の77%がレーズンで占められているのだそう。「薄皮あんぱん」に次ぐ人気商品で、こちらも売り切れ必至の人気商品。しかし、モーニングセットなら確実に食べることができるので、お店に来た際はぜひモーニングを楽しんでみてほしい。
このほか、注文後に中身を詰めてくれるコッペパンも人気の商品。165円から185円という価格設定だが、手渡されるコッペパンもやはり「ヘビー級」の一品。写真は「コーヒークリーム×ホイップ」の組み合わせだが、これ以外にも10種類以上の組み合わせをオーダーできる。中でも、一番人気は「小倉×ホイップ」だそう。ぜひお腹を空かせて訪れてほしい。
「地元の方に気軽に来ていただきたいので、値段はなるべく控えめに、そしてボリュームはたっぷりに。満足感を感じていただけるように心がけています」と話すのは、2代目の女将。そのシンボルが「薄皮あんぱん」と言えるのかもしれないが、同店にはまだまだ魅力的な商品はたくさんある。ぜひ何度も足を運んで、「薄皮あんぱん」以外のパンやメニューも楽しんでみてほしい。
メイカセブン
所在地:東京都江東区大島7-2-1
電話番号:03-3681-8814
営業時間:9:30~20:30(土日祝日は8:30~)
定休日:月曜日
https://ja-jp.facebook.com/meikaseven/