そばの老舗「横浜橋　江戸藤」で研鑽を積んだオーナーが、1978（昭和53）年にオープンした狛江エリアを代表するそば処。「慈恵東通り」に軒を構えて40年以上、「心をこめて毎日手作り」を理念とするそのていねいな仕事は地元住民から厚い支持を受けている。そば粉は時季によって産地を変えており、その時に一番美味しいものを仕入れているのだという。産地やそば粉の特徴はHPやSNSで発信されているのでこまめにチェックしたい。

そば粉は超低速石臼でていねいにじっくりと挽き、今では手に入らない鋳物製フレームの製麺機を用いることで絶品のそばへと変貌を遂げる。製麺機と言っても全自動な訳ではない。季節や天気を機微に読み取り、配合・加水量・練り方を変えなければならない。この道を極めようと日々精進を繰り返してきたものにしか辿り着けない境地での仕事、それはぜひ訪問してその舌で味わってもらいたい。

初めての訪問であれば「山菜入りのかもせいろ」をオーダーすれば間違いない。鴨のうま味がたっぷり染みた出汁と山菜の食感が人気の一品だ。「カレー南蛮」や「天ぷらそば」など、メニューのバリエーションは多彩、季節限定のメニューも登場するので訪問の度に新しい味との出会いを楽しむのもあり。日本酒のラインナップが充実しているのも「江戸藤」の特徴だ。仕事帰りに軽く一杯といった使い方も良いだろう。

「もりそば」や「天ざる」、「カツ丼」、「天丼」など、メニューの一部はテイクアウトも可能となっている。自宅でも美味しい蕎麦を食べられるのは嬉しい。中には近隣病院へのお見舞いの差し入れとして利用する人も少なくないそう。待ち時間を軽減するため、事前の電話予約をおすすめする。ふらりと立ち寄れる美味しい蕎麦屋が生活圏内にある。この事実は狛江エリアでの生活をより一層豊かにしてくれるに違いない。

そば処 江戸藤
所在地：東京都狛江市和泉本町4-10-6 
電話番号：03-3488-5467
営業時間：11:00～15:00、17:00～20:20
定休日：日曜日、祝日
https://edotou.jimdofree.com/
https://www.instagram.com/soba_edoto/