歴史、文化が薫り、熟成される街
神田エリアのシンボル、「神田明神」は江戸総鎮守として、江戸市中に暮らす人々の信仰を集めた。神田明神で行われる「神田祭」は京都の祇園祭、大阪の天神祭とともに日本三大祭りに数えられ、現在も毎年5月に行われる際は大いに盛り上がる。
神田須田町の近隣には神田明神のほかに「柳森神社」や日本の学校教育発祥の地とも言われる「湯島聖堂」、国の重要文化財に指定されているキリスト教の正教会「東京復活大聖堂」(ニコライ堂)があるなど、歴史・文化的な施設が集まるエリアでも知られる。また、かつて「万世橋」付近の青物市場関係者からの信仰が篤かったという「出世稲荷神社」も立地している。
このエリアの文化的要素はグルメの側面からも感じることができる。そば処「神田まつや」、あんこう鍋が食べられる「いせ源」、鳥すきが名物の「ぼたん」など、江戸っ子に愛され100年以上続く老舗が立ち並ぶ。
ウインナーコーヒー発祥「ラドリオ」をはじめとする喫茶店、1924(大正13)年創業の「共栄堂」を筆頭とするカレー店も時代ごとに多くの食文化を作り上げてきた。
これらの文化を作り上げてきた要素として、明治時代に多くの大学が近隣に立地したことがあげられる。大学ができたことで古書店、書店が増え、神保町エリアを中心に古書店街として発展した。カレーも、本を片手にスプーン1本で食べられることが流行・人気のきっかけとなったと言われている。
神保町の古本街以外にも「明治大学駿河台キャンパス」などの大学図書館、「岩波ホール」「神保町シアター」といった映画館などは、自身の研鑽や成長を助けてくれる。
また、近隣にはスポーツ施設も充実。皇居ランや、「SPA OTEMACHI」といったフィットネスジム「ロイヤルスターGC・直営練習場」でゴルフ練習など、夫婦で汗を流す週末も楽しい。