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屋敷森に囲まれた静かな佇まいで、時をこえてしみじみと

光が丘美術館

日本画を中心に、版画、陶芸作品など、日本の“美”にあらためて気がつかせてくれる「光が丘美術館」。美術品のコレクターであり練馬区在住の故・鳥海源守氏が1993(平成5)年に設立した個人の美術館で、芸術作品を鑑賞する非日常の体験はもちろん、日本の伝統工芸、食をも楽しむことのできる貴重な空間だ。

土壁が美しい日本建築の「光が丘美術館」が見えてくる
土壁が美しい日本建築の「光が丘美術館」が見えてくる
格式高さを感じる門構え
格式高さを感じる門構え

最寄りとなる都営大江戸線「光が丘」駅A1出口より徒歩5分。土地勘が無ければ通ることの無いであろう閑静な住宅地に位置する同館は、屋敷森に囲まれた静かな佇まいが印象的。四季折々に移り変わる景色もまたニュータウンの一画にいるとは思えないほどの恵まれた自然環境だ。

3棟をつなぐ庭園には松や梅などの木々が茂る
3棟をつなぐ庭園には松や梅などの木々が茂る

「どんなに小さな町にでも美術館はあった」。海外での視察を経て同氏が思い描いたのは、地元の練馬にも芸術をより身近に親しむことのできる美術館を開設すること。日本画家、版画家、陶芸家など作家との交流を重ねて一から築き上げたのが地名を冠したこの「光が丘美術館」だったようだ。

敷地内には5台の電動ろくろと大型の窯をも備えた陶芸教室「飯綱山陶房」と、埼玉県小川町から移築、改装した古民家のそば処「桔梗家」が隣接しているのも最大の魅力のひとつで、芸術・伝統工芸・食の融合が日本の“美”にあらたな気づきをもたらしてくれるだろう。

初心者にもわかりやすく指導してくれる
初心者にもわかりやすく指導してくれる
芸術鑑賞後、ふらりと訪ねて思い思いの作品をつくるのも楽しい
芸術鑑賞後、ふらりと訪ねて思い思いの作品をつくるのも楽しい
桔梗家では中庭を眺めながら蕎麦をいただける
桔梗家では中庭を眺めながら蕎麦をいただける
広いお座敷席もある
広いお座敷席もある
本来の味とのどごしが絶妙な1:9そばは、会津産の玄ぞばを仕入れ全て自家製粉で石臼引きしている
本来の味とのどごしが絶妙な1:9そばは、会津産の玄ぞばを仕入れ全て自家製粉で石臼引きしている
お店で使っている陶器類はお隣の陶芸工房で造られたもの
お店で使っている陶器類はお隣の陶芸工房で造られたもの

また昨今では「光が丘美術館」の2階で開催される「ピアノ演奏会」も注目を集めている。日本では唯一、世界でも12台しか現存しないオーストリアの名門ベーゼンドルファー社製の「1000年祭グランドピアノ」による演奏をぜひ一度体感してみてほしい。

美術館2階、絵画に囲まれたピアノ
美術館2階、絵画に囲まれたピアノ

ピアノ演奏会の予定や年4回展示替えが行われる展示スケジュールなど詳細については、公式HPもしくは「桔梗家」への食事がてら気軽に「光が丘美術館」に立ち寄ってみよう。しっとりと落ち着いた趣のある古民家でいただく手打ちそばもまた格別だろう。

光が丘美術館
所在地:東京都練馬区田柄5-27-25 
電話番号:03-3577-7041
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日、第1・3火曜日、年末年始
http://hikari-m-art.org/




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