『お寺は本来、地域に開かれている場所』という原点に立ち返り、地域の人々が憩い、学び、そして出会える場所として2022（令和4）年、春に誕生したのが「寺子屋みろく」だ。京浜急行「新馬場」駅北口から徒歩1分、山手通りから細い路地を入った先に軒を構えている。

「みろく」という名前は迷える人をどのように救済したら良いかを常に考えている「弥勒菩薩」様が由来だという。「まなび」と「ものごとのを尊ぶ」気持ちを養える場となってもらいたいという想いが込められている。

「本照寺」に隣接した築100年を超える庫裡をフルリノベーションした建物は趣に溢れている。庫裡とは寺院の台所などのことで、お寺にお仕えする者が寝泊まりをする場所として利用されていたという。施設は２階建てになっており、既存の仕上や建具はあえて残しながらも、これから歴史を紡いでいけるように開口部に耐震要素を加えている。その居心地の良い雰囲気はぜひ一度その身で感じてもらいたい。

「寺子屋みろく」はレンタルスペースとして、さまざまなイベントや催しの場として利用できる。情報はHPで発信されるのでこまめにチェックしてもらいたい。一階にはテーブルと椅子のほか、アイランドキッチンや洗濯機などを備えている。2階は掘りごたつのある和室となっており、茶室として利用することもできる。

毎週火曜日（※）はコミュニティカフェ「みろくカフェ」がオープンする。（※最新のスケジュールは「寺子屋みろく」のインスタhttps://www.instagram.com/terakoya_369/などで確認しよう。）
1時間500円から利用でき、コーヒーやお茶を楽しみながら自由に過ごすことができる。電源やWi-Fiも完備されているのでテレワークの場として利用するのもありだ。都心にありながら心安らげる場が生活圏内に多く点在する、東海道品川宿ならではの特徴といえるだろう。

寺子屋みろく
所在地：東京都品川区北品川2-20-14 
電話番号：03-3471-3318
営業時間：8:00〜20:00​※時間外については応相談
定休日：不定休
https://www.honshouji.tokyo/terakoya
https://www.instagram.com/terakoya_369/