京成小岩駅の北口を出て徒歩1分。駅前商店街から1つ入った路地に“佇む”といった表現がよく似合う隠れ家風バル「La Bobadilla（ラボバディーリャ）」。2012年のオープン以来、夫婦やカップル、ファミリー、そしておひとり様など、地元の人が気軽に立ち寄れるバルとして親しまれている。お客様一人ひとりのスタイルで、リーズナブルな価格でワインと食事を楽しめるのが特長だ。

1階はカウンター席10席、2階の個室はテーブル席となっており、基本8名のテーブル席だが、12名まで対応可能なことから、女子会や家族でのお祝事など、小グループでの貸切予約も少なくない。

オーナーの東（ひがし）氏があえて「地ワインバル」という小規模店舗を選んだのには訳がある。それは、もてなす側とお客様との距離を近くすることで、常連客も一見さんも店の雰囲気に馴染んで、アットホームな交流を生み出せるから。同時に、自分が暮らす町への愛着を感じることができると考えたからである。

現在は単なる食事処というだけでなく、“町の社交場”的な存在として、週に2・3回来店される人や、中には毎日来店される人もいるという。それだけに日替わりメニューも充実している。

仕入れによって替わる「Today’s Special Menu」の黒板には10種類以上のメニューが書かれており、その日は380円の「セロリの新玉ネギのラぺサラダ」をはじめ、「真いわしのガーリック風味のトマト煮」「鶏もも肉と野菜の白ワイン煮込」「アンガス牛ハラミグリル」など、多くは1,000円以下の料理名が並んでいた。

定番メニューは、チーズや生ハム、サラミ、ブルスケッタ、スペイン産ナッツなどのおつまみや、アヒージョやスパニッシュオムレツなどの一品料理、さらにはピザやパスタなどのお食事メニューも用意されている。パスタは「アラビアータ風ペンネ」と「本日のパスタ」の2種類となっているが、「本日のパスタ」（780円）のバリエーションは30種類以上。仕入れによっては、お客様の要望に応じたパスタも提供してくれるそうだ。

店内にはズラリとワインボトルが並び、価格はボトルで1,000円台の物から用意されており、1本2,000円台のワインも多く、コストパフォーマンスも抜群だ。さらに、ワイン選びに困った際には、ソムリエ資格を持つ東氏が料理と合うワインを選んでくれるサービスも嬉しい。

メニューを見てちょっと意外だったのは、デザートのラインナップ。ワインバルでありながらも、フレンチレストランやビストロのような本格デザートが用意されているのだ。ハーブの香りがする「バニラアイス」や「ガトーショコラ」「フォンダンショコラ」「チーズケーキ」など。これらフランス直輸入の手作りデザートは、東氏が食品の輸入関係業務を手掛けていた経歴あってのメニューで、お食事後のスイーツまでも本格派なのである。都心部まで行かずとも、本格バル料理とワインを心地よい空間で堪能できる店、それが「La Bobadilla」なのである。

La Bobadilla（ラボバディーリャ）
所在地：東京都江戸川区北小岩6-15-8 
電話番号：03-6657-9800
営業時間：17:30～23:30
定休日：日曜日