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藤沢の名店

鮨富

藤沢にとどまらず、湘南エリアの名店として知られる「鮨富」。北海道出身の店主が寿司職人として勤め始めたときの寮が藤沢にあったことから、藤沢は第二の故郷とも言える街だという。

ひたすらに腕を磨き、1995(平成7)年7月に“鮨富”の暖簾を掲げて独立を果たす。大きな看板を出すわけでもなく、宣伝と呼べるような宣伝もしてこなかった同店だが、今日では遠方から訪ねてくる客がいるほどの店になった。

暖簾を掲げてから23年が経つ
暖簾を掲げてから23年が経つ
藤沢で愛されてきた名店の寿司
藤沢で愛されてきた名店の寿司
アジのお造り
アジのお造り

常連は多いが、一見客が居心地の悪さを覚えるような店では決してない。凛としながらもどこか温かく、柔らかな雰囲気が店にただようのは店主の人柄によるものか。

備前の花生けからも窺えるが、ここは華美を楽しむ店ではない。心地よい距離感で、誰もが自然体で美味しく、そして楽しい時間を過ごすことができる場所なのだ。

シンプルな内装にも粋が光る
シンプルな内装にも粋が光る
ほんのりと光が射し込む
ほんのりと光が射し込む
ネタは「築地市場」と「横浜南部市場」で仕入れている
ネタは「築地市場」と「横浜南部市場」で仕入れている

仕入先は「築地市場」と「横浜南部市場」。店主の言葉を借りれば“寿司屋にとっての最高峰”という銀座で味わえる寿司を、そのまま藤沢で提供している。

客の9割近くは予約してやってくる。営業時間は17時から20時過ぎまでと短いが、それは仕入れたものをその日で売るという方針によるものだ。時間帯によっては、目当てのネタがないということもある。

寿司は、“3つの味”が大切だと店主は言う。魚の持ち味、シャリの持ち味、そして握り手の持ち味。それらが絶妙な釣り合いを見せることで、ただの寿司から至高の寿司に変わるのだ。

醤油差し
醤油差し
白身のお造りの中央には「青柳」が。遊び心が感じられる一皿
白身のお造りの中央には「青柳」が。遊び心が感じられる一皿
この道50年の店主が腕を振るう
この道50年の店主が腕を振るう
落ち着いた店内
落ち着いた店内

これまで50年近くも寿司を握ってきた店主だが、それでも納得できる寿司を握るというのは容易なことではないと言う。その店主が願うのは、生涯現役であること。体調を維持しながら腕を磨きつづけ、さらなる高みを目指す――。このような店を抱える藤沢という街に、どうしてもある種の羨ましさを覚えてしまう。

※本文は取材時のものです。変更している場合がありますのでご了承くだい。

鮨富
所在地:神奈川県藤沢市鵠沼石上1-7-1 
電話番号:0466-23-3626
営業時間:17:00~22:00
定休日:日曜日




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