珈琲丸
忙しない日々の中に、珈琲の香りに包まれる時間があると心に少し余裕が生まれる気がする。二子玉川駅から2つ目、静かな住宅街に囲まれた高津駅すぐの場所にそんな気持ちの余裕を味わわせてくれるお店がある。煎りたて珈琲店「珈琲丸」。
ドアを開くと、隙間なく香ばしい珈琲の香りに満ちた空間が広がっている。中にあるのは、明るいベージュのシンプルな木製テーブルに椅子、そしてはっと目をひくスカイブルーの壁。壁には黒線1本の世界地図が描かれ、テーブル2席のみの小スペースでありながらも、自分時間を気兼ねなく過ごせる心地よさがある。店内には他にも、奥には小刻みに一定のリズムで音をたてる焙煎機、仕入れたばかりの珈琲豆が入った異国感漂う袋の山がある一方で、入口には地元サッカーチームのユニフォームやサインが飾られ、ちょっとした秘密基地に足を踏み入れたようなワクワク感とアットホームな雰囲気に満ちている。
サラリーマン時代によく行っていた珈琲豆店の雰囲気に憧れてお店を始めたというマスターの丸山氏。お店は2014年10月にオープンし、以来地元客を中心に珈琲好きからちょっとひと休みと立ち寄る客まで老若男女が店を訪れている。店では、国内の商社から仕入れた20種類以上の珈琲豆を販売。時期によっても多少異なるが、定番品の他その時に気になるものを選んで仕入れているという。最近人気の豆は、華やかな香りと深いコクと甘みが特長の「ケニア」。またマスターのお気に入りは、ワインのような強い香りと独特の風味がクセになる「インド」だそう。珈琲は、豆の焙煎時間によってその風味や味わいが変わってくるそうだが、良い豆をハンドピックで選り分け、豆の特性を熟知した上で焙煎された珈琲豆は、豆自体の美味しさを充分引き出された代物。是非味わっていただきたいが、珈琲初心者にとって豆選びは難しいと思う方も多いかもしれない。そんな方はマスターに気軽に相談してみるとよいだろう。求める味や香り等を伝えれば、お好みの豆はもちろん美味しい珈琲の淹れ方まで丁寧に紹介してくれる。そんな、お店と客の距離の近さも魅力のひとつだ。
また、店内では丁寧に淹れられた美味しい珈琲を飲むことができる。1杯500円前後の珈琲は、おかわり(店内のみ)はHOT300円、ICE350円とお得。1杯目と違う種類でもOKとのことで、まだ飲んだことのない種類を試してみるのもいいかもしれない。メインメニューは珈琲だが、ソフトドリンク、ハチミツコーヒーなどのアレンジ商品も販売している。
ほっとひと息つきたい時、考え事をしたい時、誰かとふと語り合いたい時に、珈琲の香りに誘われて扉を開いてみてはいかがだろうか?
珈琲丸
所在地:神奈川県川崎市高津区二子2-18-9 HOME194-C
電話番号:044-819-7739
営業時間:12:00~20:00(土・日曜日、祝日は19:00まで)
定休日:月曜日、イベント出店日
http://www.coffee-maru.net/