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今後も高い資産価値が期待できる「横浜」駅周辺

神奈川県最大であり関東地方でも有数の規模を誇るターミナル「横浜」駅。周辺にはショッピング施設が集まり、ショッピングタウンとしてもにぎわっている。「横浜」駅周辺ではさらに魅力ある街へ発展させるための指針「エキサイトよこはま22」が策定され、様々な開発が進行中だ。エネルギッシュに進化を続ける「横浜」駅周辺は資産価値という点でも魅力が多い。

「横浜」駅周辺を一体的に開発するための指針「エキサイトよこはま22」

横浜駅西口
横浜駅西口

多くの路線が集まる「横浜」駅周辺では、1965(昭和30)年、「横浜」駅東口に誕生した「旧崎陽軒ビル」を皮切りにショッピング施設などが入るビルが続々と完成。道路や駅の改良も行われ、ターミナルにふさわしい街へ進化した。

近年は都市施設の老朽化が進み、さらなる利便性向上を目指すためには「横浜」駅周辺を一つのエリアとして開発することが必要になってきた。そこで、横浜市では「横浜」駅周辺で「国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくり」を進めるために指針となる「エキサイトよこはま22」を2009(平成21)年12月に策定している。

「エキサイトよこはま22」で確固たる「横浜ブランド」の確立を目指す

「エキサイトよこはま22」では「横浜」駅周辺地区の課題として、「国際化・都市間競争に向けた対応」、「深刻化する環境課題への取組み」、「首都圏有数のターミナル駅としての魅力の向上」、「災害に対する安全性の確保」が必要であることを指摘している。

その上で、これらの課題を解決し、「横浜」駅周辺の魅力を向上させるために、まちの将来像として「世界の人から選ばれる街」、「すべての人を魅了する街」、「街に関わる人が誇れる街」を目指すとしている。

計画検討区域(出典:「エキサイト横浜22」)
計画検討区域(出典:「エキサイト横浜22」)

重点的に取り組みが進められている「横浜」駅内と駅前

とくに「横浜」駅は神奈川県内最大のターミナルでありながら、ゆとりある歩行環境の不足、。駅の東西を移動する際に地下との接続部にアップダウンがあるなど多くの課題を抱えていた。そこで、「横浜」駅では大規模な改良工事や駅ビルの建て替えなどが行わることになった。

インフラ計画(出典:横浜市都市整備局都市再生課HP)
インフラ計画(出典:横浜市都市整備局都市再生課HP)

「横浜」駅西口ではJR東日本により「(仮称)横浜駅西口駅ビル計画」が進められており、2020年には26階建ての駅前棟と9階建ての鶴屋町棟が誕生する予定だ。「JR横浜タワー」と名称の決まったこのビル、駅前棟はショッピング施設やオフィスが入り、鶴屋町棟はショッピング施設やホテル、駐車場、保育施設として利用されることになっている。
「横浜」駅周辺では線路上空南デッキなどさらなるインフラ整備の構想もあり、今後の利便性向上も期待されている。

「横浜」駅の新しい顔となる「(仮称)横浜駅西口駅ビル計画」駅前棟

「(仮称)横浜駅西口駅ビル計画」の駅前棟は「横浜」駅の新しい顔となる存在で、海風など自然環境を考慮した軽快なデザインのビルとなる。地域コミュニティの交流の場ともなる4層吹き抜けのアトリウムが設けられるほか、ビルの線路側には横浜らしさを感じられる眺望が楽しめ、鉄道を借景に取り込んだ重層的な回遊デッキも設けられることになっており、新たな憩いの場として親しまれそうだ。
駅前棟には大規模災害時には滞留者や帰宅困難者を受け入れる体制が整備されるなど、防災という点でも多大なメリットがもたらされることになる。

保育施設も誕生する「(仮称)横浜駅西口駅ビル計画」鶴屋町棟

「(仮称)横浜駅西口駅ビル計画」の鶴屋町棟は駅前棟と歩行者デッキで結ばれ、ショッピング施設、ホテル、スポーツ施設のほか保育施設も誕生する。子育て中のファミリーにとってうれしい施設になりそうだ。
鶴馬町棟のホテル部分は白を基調とし、タイルとガラスを市松模様に配した明るくモダンなデザイン、駐車場部分は黒を基調とした落ち着いたデザインが採用され、駅前棟と同様、横浜らしいスタイリッシュなビルとなる。

「横浜」駅西口の「馬の背」が解消

みなとみらい線の「横浜」駅乗り入れに合わせて、「きた通路」、「みなみ通路」、「南北連絡通路」が整備されるなど、「横浜」駅自体の改良も続けられている。 2018(平成30)年3月には「横浜」駅西口の中央自由通路と「ジョイナス」の地下街を結ぶ仮地下通路が開通し、「馬の背」と呼ばれていた階段の昇り降りが解消された。この通路は2020年には正式に完成する予定だ。また、2017(平成29)年には鶴屋橋の架け替えが完了し、治水や歩行環境の向上が図られている。

馬の背解消事業のイメージ(横浜市建築・都市整備・道路委員会資料より作成)
馬の背解消事業のイメージ(横浜市建築・都市整備・道路委員会資料より作成)

「横浜」駅東口でも「横浜駅みなみ東口地区計画」が都市計画決定され、東口の駅前広場のエスカレーターの新設が2019年度完成を目指して進行中だ。ほかにも「横浜」駅きた東口からポートサイド地区に渡るベイクォーターウォークに屋根が設置され、「横浜」駅のきた通路とみなみ通路にフリーWi-Fiが整備されるなど、利便性向上への取り組みが行われている。

地価の上昇が続く「横浜」駅周辺

 神奈川県平均と「横浜」駅周辺の地価推移グラフ

このようは都市インフラ整備が続けられている「横浜」駅周辺は地価も高い。上グラフは神奈川県平均の地価と「横浜」駅周辺の地価変動を比べているもの。神奈川県平均に比べて価格が高いことはもちろん、2000年代以降横ばいを続けているが、「横浜」駅周辺は下降した時期があるものの上昇傾向だ。とくに2014(平成26)年以降は5年連続で上昇を続けている。下の表と地図を見ると、特に再開発が進んでいる駅西側の地価が高い、かつ上昇している傾向にある。今後は、整備が進んでいく東側でも地価の上昇が期待できそうだ。

表:横浜駅周辺の地価公示価格一覧
表:横浜駅周辺の地価公示価格一覧
地図:2018(平成30)年横浜駅周辺の路線価(矢印が赤い方が価格が高い)
地図:2018(平成30)年横浜駅周辺の路線価(矢印が赤い方が価格が高い)

今後も取り組みが続く「エキサイトよこはま22」

「エキサイトよこはま22」は2020年度までが第1ステージ、その後の10年が第2ステージとされている。第2ステージでは人口減少社会の到来に向けて、あらためて事業の検討が行われていくことになっている。
「横浜」駅周辺の発展の歩みは今後も止まることはなく、高い資産価値も維持されることになるだろう。

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