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みたけ台幼稚園 園長先生インタビュー

明るく、元気に、たくましく。みんなのびのび過ごす「みたけ台幼稚園」

横浜市青葉区みたけ台にある「みたけ台幼稚園」はとにかく元気な子ども達がいっぱい。成功体験を積むことを重視し行事が非常に充実していることが特徴。この幼稚園ではみんなで協力し、みんなで努力を分かち合うことで、思いやりのある子を育てています。そんな「みたけ台幼稚園」について園長の木下泰先生にお話を伺いました。

「みたけ台」の街とともに歩む

白色が美しい大きな園舎
白色が美しい大きな園舎

――「みたけ台幼稚園」の沿革、概要を教えて下さい。

木下園長:みたけ台幼稚園は1973(昭和48)年4月に開園しました。当時東急さんがこの辺りを分譲し始めてから人口が増え、小学校や幼稚園が足りなくなりました。地域の要望にこたえて、創立者原田林蔵が幼稚園を始めたのがみたけ台幼稚園のスタートです。

竹を模った園のマーク
竹を模った園のマーク

木下園長:子ども達は400人ちょっとで、クラスは各学年5クラスの15クラスです。子どもの数は青葉区では真ん中くらいなんです。一番多い所は倍の800人くらいいます。子どもの数には恵まれている地域で、ゆるやかに少子化は進んでいるんですけど、全国的に見てもあまり急激に変わっているという印象はありません。子どもは非常に育てやすいと思います。私もみたけ台幼稚園の卒園児なんです。こんなにすくすくと、いい大人になりましたので、ご安心頂いて皆さん登園してくださいと言っています(笑)
この辺りは昔は竹がたくさんある地域で、前は漢字で「美竹」って書いたんです。そしたらみなさん「びたけ」って読んでしまうので、ひらがなになったんです。「みたけ台幼稚園」の住所は「みたけ台1-1」で、美しい竹が生えていたと言われる場所なので、園のマークは竹なんですよ。

元気あふれるワンダーランド

元気あふれる園児たち
元気あふれる園児たち

――「みたけ台幼稚園」に通うお子さんはどのような特徴が見られますか。

木下園長:みたけ台幼稚園は100%明るく元気にたくましくのびのび幼稚園なので、世間の皆様からもそういう認知を頂いていて、私達は大変喜ばしく思っています。「勉強はしないんでしょ」と言われたりするぐらい、元気がある幼稚園だと街の方からも思われているようです。もちろん、ほかの幼稚園同様、きちんとしつけや勉強もしていますよ(笑)

遊ぶだけでなく表現も
遊ぶだけでなく表現も

――教育目標や理念を教えて下さい。

木下園長:幼稚園の教育課程は5領域といって、健康、人間関係、環境、言葉、表現なのですが、これについてはきちんと指導するよう、文科省で決まっているのです。どこも5領域は大事にされていて、5角形のどこを尖らせていくのかが特徴だとお考えのところも多いかと思います。みたけ台幼稚園はきれいな5角形が大事だと考えています。それを下していくと、知育、体育、情操教育、食育など、色々な個別の分野に広がっていきますが、この時期は基本となる5領域を大事にして、どれが欠けても、どれに偏ってもダメではないかなと考えています。

園長先生も園児と遊ぶ

木下園長:成功体験を踏ませるというのが一番根っこにあります。知育でこれが書けた、褒められたというのも成功体験ですし、体育で跳び箱が跳べた、二重跳びができたというのも成功体験だと思います。私はこれが得意、これは苦手という個性をこの時期につけるのはもったいないなと思うんですね。みんな可能性を多く持っているので、みんなで協力して何かを作るとか、みんなで痛みを分かち合うとか、みんなで努力するとか、みんなで悔しい思いをするとか、みんなで一緒に何かやって、最後には達成感を味わってもらおうという行事を大事にしています。

園児との思い出もたくさん
園児との思い出もたくさん

木下園長:また、小さなハードルをいっぱい用意していて、努力、協力しないと越えられないハードルをカリキュラムで組んでいます。みんなで「これやろう!おー!」と気勢を上げます。できなかったら先生や友達に聞いてできるようになる。努力するとできるんだっていう成功体験を踏ませることを一番大事にしています。漢字や掛け算、逆立ちなどに力を入れているというよりは、行事に向かって前向きな気持ちを持たせる、成功体験でみんなで喜ぶというところに力を入れています。

非日常から得る成功体験

園舎はクリームとピンクで明るい印象
園舎はクリームとピンクで明るい印象

――行事は他の園に比べると多いということですが、どのような行事があるのでしょうか。

木下園長:幼稚園は遊園地だと思っているので、来週これがある、明日これがあるというわくわくの中で、当日を迎えるという考え方です。「みたけ台幼稚園」では、月に1・2個大きな行事を用意しています。例えば年長さんのお泊り保育がつい先日終わりました。体育館に泊まって、火を起こして、米をといで、野菜を切って、煮て、カレールーを入れて、カレーを作って食べました。みんな好き嫌いなくにんじんも食べるんですね。ついでにピーマンも食べさせる(笑)。雰囲気でしょうけど、嫌いな子でも食べるんです。これも小さいですけど成功体験です。

誕生日のイベントも盛大に

木下園長:キャンプファイヤーもただ火を起こしてもつまらないので、悪い人たちが幼稚園を襲ってくるストーリーでやるんです。本気で怖がったり泣いたりする子もいるんですけど、みんなで協力してやっつけます。でも結局悪い人もお友達がほしかったんだっていうことで、最終的にはみんな仲良く大団円です。
その催しの中で宝物を見つける下りがあるんですけど、そこにはハチマキが入っているんです。2学期が始まるとすぐ運動会があるんですけど、年長さんはハチマキをつけてやるんですよ。それをつけると子ども達のかっこよさとモチベーションがとても上がるので、そういう所もストーリーに取り入れて、次の保育につなげていくことを意図しています。

みんなで一つの創作
みんなで一つの創作

木下園長:それと、みたけ台幼稚園は他の園と比べると、「作って食べる」という機会がとても多いです。自分たちで作るようになって残飯がすごく減ったり、食の細い子もきちんと食べるようになって、小学校に入ってからの給食も乗り越えていけるかと思っています。
好き嫌いは小学校生活でつまずく第一のポイントだと言われるので、みたけ台幼稚園の取り組みでそういった子を減らせるといいですよね。みんなで作ったり、雰囲気があったり、ストーリーがあれば乗り越えていけると思うんです。そういう思いもあって、うちはゼリーや白玉、カレー、ケーキなどを作ったり、稲刈りや餅つき、芋ほりをしたり、折を見て何かを作って食べています。

様々なものに触れて成長する

存在感のある「みたけ丸」
存在感のある「みたけ丸」

――英語教育について教えて下さい。

木下園長:カナダ人のロジャー先生に来てもらっています。英会話っていってもペラペラになるというほどじゃなくて、鼻が高くて目の色や言葉が違っても友達になれるんだということを感じてもらうのが一番大事なところですね。子ども達もすれ違うと「See you」とか「Do you like an apple?」「Yes,I do.」くらいは言えるレベルです。小学校で英語が始まったので、違和感がないようにやっています。

生き物もたくさん
生き物もたくさん

――情操教育として生物を飼っているそうですね。

木下園長:みたけ台幼稚園はビオトープがあって、メダカとかは自生しているんですよ。そこで時々土をさらって掃除をするんですけど、ヤゴがわらわら出てきて、子ども達が「これは何だ!」って大騒ぎしたりします(笑)。
それと、青葉区は公園が多いのでザリガニが非常によく取れるんです。子ども達が名前を付けてお世話をして、夏休みに入ると逃がします。そういう近くの自然で自分で捕れるものを重視しています。身近な自然。自分で探しに行って、これは危険な動物だとか、これは毛虫だから触っちゃいけないとか、子どものうちの自然体験を大事にしないと、大人になると触らなくなりますから。

これからも「みたけ台」で歩む

整理整頓されたロッカー
整理整頓されたロッカー

――未就園児クラスも充実しているそうですね。

木下園長:未就園児クラスは3つ用意しています。1つは母子分離で年少さんを小さくしたようなクラスで、1クラス15人、火曜日から金曜日まで。火曜日のクラスの子は火曜日に、水曜日の子は水曜日にきます。全部で60人の4クラスです。2学期からはお昼ご飯を食べて帰るようになります。

様々な年齢に対応した教室を完備
様々な年齢に対応した教室を完備

木下園長:2つ目は母子共同のクラスです。体育館でママと一緒にリトミックとかマット運動をして楽しんでもらいます。幼稚園という施設に慣れたり、よそのお母さんやお友達に慣れたり。刺激が多い方がいいから母子分離でという方もいれば、3歳になれば幼稚園が始まっちゃうわけだから、2歳まではママと一緒がいいという方もいます。これは考え方の違いですね。

カラフルな遊具

木下園長:3つ目は園庭開放で、これは先生がつかないです。ママも子育ては楽しい反面、ノイローゼになってしまう方もいらっしゃって。この辺りは転出、転入が多い地域なのでご両親のヘルプがない方ってたくさんいらっしゃるんです。コミュニケーションが無かったりヘルプが無かったりする方は、ここでお友達を作ってねというところなんです。

砂場もひろびろ!
砂場もひろびろ!

――預かり保育事業について教えて下さい。

木下園長:みたけ台は横浜市から預かり保育の指定を受けた幼稚園で、日曜祝日以外は毎日、朝7時半から夕方6時半までやっています(土曜日は15:30まで)。保育園のように預かり保育だけ単独で地域の子を預かっているのではなくて、うちの在園児が対象者です。例えば、お母さんがフルタイムで働いているので、朝7時半に連れられてきて、9時に幼稚園が始まると、そっちに混ざって、幼稚園が終わってもそのまま預かって、夕方6時半にお帰りいただくという感じです。この日だけっていうスポットで預けることもできます。

園庭の風景
園庭の風景

――地域の魅力を教えて下さい。

木下園長:治安はいいし、子どもの数は多いし、公園は多いし、緑は多いし、子どもを育てるという私達の分野からすると、最高のロケーションだと思いますね。こどもの国だったり、大きな公園もあります。保護者や住民の方も穏やかな方が多くて、幼稚園をやっていても、私のようにここにずっと住んでいても、素敵なご家族がたくさん住んでいるなと思います。

みたけ台幼稚園

今回お話を聞いた人

みたけ台幼稚園
園長 木下泰先生
所在地:横浜市青葉区みたけ台1-1
電話番号:045-973-0817
http://www.kidslink.jp/mitakedai/
※この情報は2016(平成28)年1月時点のものです。

明るく、元気に、たくましく。みんなのびのび過ごす「みたけ台幼稚園」
所在地:神奈川県横浜市青葉区みたけ台1-1 
電話番号:045-973-0817
教育時間:8:45~13:45
休園日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始 ほか
預かり保育:あり(7:30~8:45、13:45~18:30)
http://www.kidslink.jp/mitakedai/




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