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スペシャルインタビュー

未来を見据えてより“開かれた教育”へ 「横浜市立つつじが丘小学校」

閑静な住宅街に囲まれた「つつじが丘小学校」を訪ねたときに印象深かったものは、穏やかな雰囲気のなかに響く子どもたちの笑い声だ。落ち着きと明るさという2つの要素が程よく溶け合っている同校が目指しているのは“開かれた教育”。地域社会を必要とし、また反対に地域社会に必要とされる学校に迫った。

岩澤 校長先生
岩澤 校長先生

温かい目に見守られて 

――まずは、「つつじが丘小学校」の概要から聞かせてください。

岩澤校長先生: 本校の開校は1968(昭和43)年4月です。2017(平成29)には50周年を迎え、記念式典を挙行するにいたりました。現在の学級数は特別支援級を入れると全19学級、児童数は約500名です。丘の上にあることから気持ちのいい風が吹き抜け、校庭の一部が芝生になっています。南側に生徒が製作した風車がくるくると回っているのをご覧になりましたか?これは自分たちが暮らしている街をよりよくするため、“魅力創造”を掲げて総合的な学習の時間で取り組んだものです。

生徒が製作した風車
生徒が製作した風車
創立50周年記念樹
創立50周年記念樹

岩澤校長先生: “学校教育目標”は、「豊かにつながり、たくましく、ともに輝く子」を目指し、次の5項目を掲げています。 “自ら問題を追究し、考え、解決し、主体的に表現しようとする子を育てます”、“自分をみつめ、他者を認め、自分もみんなも大切にする子を育てます”、“ 心と体を鍛え、粘り強く、バランスのよい元気で素直な子を育てます”、“地域の人やものとのかかわりあいを大切にし、社会と共に生きる子を育てます”、“社会の変化に柔軟に対応し、広い視野で自分の夢や目標をもてる子を育てます”。

正門
正門

――特に力を入れている教育活動はありますか?

岩澤校長先生: 一口で言うと“開かれた教育”ですね。学校だけでなく地域、保護者、さらには関係機関と連携して子どもたちを育てていくということです。たとえば先日の生活科では、地域の方と一緒に大きなシャボン玉をつくりました。学校外の大人と会って話をすることで、子どもたちは新しい考えに触れ、またコミュニケーションについても学ぶことになります。授業への理解を深めていただくとともに、参画によって、子どもたちのさらなる発展的な思考へとつながります。こうした方向性は「学校運営協議会」で話し合われ、よりよい授業と学校運営のために、様々な観点から意見や感想をいただいています。

校内
校内

――2014(平成24)年度から小中一貫教育を実施されていると聞いています。

岩澤校長先生: 本校は「谷本中学校」、「谷本小学校」、「藤が丘小学校」、「さつきが丘小学校」で構成される「谷本中ブロック」に所属しています。9年間で子どもを育てる小中一貫教育におけるメリットのひとつが中1ギャップの低減ですが、これには小学校と中学校との連携が欠かせません。各小学校の6年生が「谷本中学校」で授業・部活動を体験することや、同中学校の吹奏楽部による演奏を聴くこと。また、校内作品展などで美術・図工作品の交流もしています。もちろん生徒同士だけでなく、教職員同士の交流も欠かせません。学力観・指導観・評価観を共有するための「小中学校合同授業研修会」の開催や、双方による授業参観も実施しています。

「谷本中ブロック」のスローガン
「谷本中ブロック」のスローガン

――保護者、または地域と連携して取り組んでいることはありますか?

岩澤校長先生: 本校には「父親の会」というものがあって、毎年初夏にはペットボトルロケットの大会を開いてくれます。身近なもの、安価なものを使っていかに遠くへ飛ばすかを競います。熱心に協力してくださるその姿勢に、いつも本当にありがたく思っています。それ以外では、校庭の草取りを手伝ってくれるのも「父親の会」です。地域との連携については、昔遊びを教えに来てくださることもありますが、授業を理解していただくことが何よりも大切と考えていますので、先ほど申し上げた授業への参画に力を入れています。

校内
校内

生き抜く力を育てる

――これからの時代、より求められるものは何だとお考えですか?

岩澤校長先生: やはりコミュニケーション力ですね。“AI”が登場し、それに関連する分野が発展していくことを踏まえると、これまでとは異なる観点での教育が求められると考えています。人間にあってAIにないもの――挙げるとたくさんありますが――その代表格がコミュニケーション力です。ですから今後は、授業を聞き、黒板に書かれたことをノートに書き写すといった授業ではなく、より主体的で対話的な授業が求められるようになります。友だち、教職員、保護者、地域の方とのコミュニケーションによって発見があり、新しい発想が生まれてくるのです。時代を見据えた取組みが必要ということですね。

開校宣言
開校宣言

――最後に、「つつじが丘小学校」周辺(つつじが丘・梅が丘エリア)で好きなところを教えていただけますか?

岩澤校長先生: 住んでいる方が温かいということですね。にこやかに挨拶をしてくださる方ばかりで、街全体で子どもを育てようと考えている方が多いといった印象です。また、本校のすぐ近くにある「つつじが丘第四公園」をはじめ、公園が点在しているなど環境面もいいなと思います。

校舎
校舎
未来を見据えてより“開かれた教育”へ「横浜市立つつじが丘小学校」

横浜市立つつじが丘小学校
岩澤尚彦校長先生

所在地:神奈川県横浜市青葉区つつじが丘34
電話番号:045-981-7117
URL:https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/tsutsujigaoka/index.cfm/1,html
※この情報は2019(令和元)年12月時点のものです。

未来を見据えてより“開かれた教育”へ 「横浜市立つつじが丘小学校」
所在地:神奈川県横浜市青葉区つつじが丘34 
電話番号:045-981-7117
https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/scho..




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