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1,500頭以上の動物と触れ合う無料動物園

野毛山動物園

1951(昭和26)年に開園し、横浜市で最も歴史が長い動物園として知られる「野毛山動物園」。「桜木町」駅からも徒歩圏内という好立地と、入園無料という気軽さもあり、小さな子どもからお年寄りまで、幅広い年代の市民に愛されている。飼育されている動物はおよそ100種、1500点ほど。いつでも気軽に、いつもの動物たちに会えるという点が魅力でもある。

「野毛山動物園」入口
「野毛山動物園」入口
花壇は絶好の記念写真スポット
花壇は絶好の記念写真スポット
レッサーパンダのコーナーにはいつも人だかりが
レッサーパンダのコーナーにはいつも人だかりが

動物園があるのは、小さな山「野毛山」の頂上一帯。明治時代には豪商の別荘地であったそうで、みなとみらい方面の眺望も良く、春には桜も美しく咲き誇る。エントランスゲートは山頂付近にあり、そこから山の中腹にかけて、斜面を少し下るような見学ルートとなっている。

入口のきれいに手入れされている花壇は絶好の記念写真スポットになっている。よく見ると、植木が動物の形になっておりユニークだ。入り口付近には一番の人気のレッサーパンダのコーナーがある。軽快に動き回り、笹を食べる仕草は何とも愛らしく、いつでも人だかりができている。

そこから右手に下ると、ツキノワグマの展示を経て、「なかよし広場」に行き着く。こちらはモルモット、ハツカネズミ、ニワトリの3種類の動物と直接ふれ合うことができる、子どもたちに大人気のコーナー。この日は夕方ということで高校生や大学生の姿が中心だったが、午前中や休日には、小さな子どもたちの声であふれているそうだ。ふれあいの時間帯は決まっているので、事前にチェックしておこう。

「なかよし広場」
「なかよし広場」
動物とふれ合えて子どもたちに大人気
動物とふれ合えて子どもたちに大人気

なかよし広場周辺には、鳥類やペンギンなどの展示があり、屋根の付いた休憩所が用意されているので、ほのぼのとした時間を過ごせることだろう。ペンギンの隣にいる「カグー」という鳥は、ニューカレドニア島から贈られた絶滅危惧種の鳥で、全国でも「野毛山動物園」でしか見られない鳥ということ。訪れたら欠かさずに見ておきたい。

ガクーは絶滅危惧種で、全国でもここでしか見られない
ガクーは絶滅危惧種で、全国でもここでしか見られない
ペンギンの展示など、ほのぼのとした時間を過ごせる
ペンギンの展示など、ほのぼのとした時間を過ごせる

なかよし広場を出て、ツキノワグマを見ながら池をぐるっと回ると、アビシニアコロブスやフサオマキザルなどの猿たちがいる一角に着く。人なつっこく、すぐ近くから観察することができ、「距離感の近さ」は、他の園にはない魅力であろう。

すぐ近くから観察できるフサオマキザル
すぐ近くから観察できるフサオマキザル
アビシニアコロブスも人なつっこい
アビシニアコロブスも人なつっこい

その先には、園内で最大の動物であるキリンの展示もある。人の手で育てられ、人懐っこい性格の「そら」は檻の間から首を大きく乗り出してくるので、もうすぐ手の届きそうな場所まで顔が近づき、迫力満点だ。キリンの隣には、ミナミコアリクイの展示コーナーが2016(平成28)年に誕生し、話題を集めている。こちらは上野動物園で誕生した人工哺育で育ち、野毛山動物園にやってきた。このほか、近くにはライオンやクジャクなども展示されており、来園者の目を引いている。

迫力満点のキリン
迫力満点のキリン

また、最後に欠かさず見ておきたいのは、園の真ん中あたりにある「は虫類館」だ。温度管理された建物で、ニシキヘビやワニ類、カメやリクガメ類、トカゲ類などが展示されており、レッドリスト指定の希少種も多い。違法に密輸・販売された希少な種が警察で保護されるが、野生に返すこともできないため、動物園にやって来るといった事情がある。

カメなどは「は虫類館」に
カメなどは「は虫類館」に
「は虫類館」も欠かさず見ておきたい
「は虫類館」も欠かさず見ておきたい

動物園は「レジャーランド」ではなく、幾つかの社会的役割を持っている。その役割の一つが「種の保存」。その役割を果たすために、この園でもさまざまな取り組みを行っており、は虫類館の一角では人口孵卵の様子を見ることができる。子どもたちにこういった点も含めて見てもらい、身近に感じてもらえるのも、「野毛山動物園」の魅力だろう。

園内は1周約2時間程度で回れる小さな動物園だが、その小さな中にも、しっかりとエッセンスが詰まっている。肥大化して本来の目的が薄まってしまった園よりも、この園は、動物園のあるべき形をよく残している。動物と人との距離を縮めてくれる、愛すべきまちの動物園である。

野毛山動物園は動物と人との距離を縮めてくれる
野毛山動物園は動物と人との距離を縮めてくれる

野毛山動物園
所在地:神奈川県横浜市西区老松町63-10 
電話番号:045-231-1307
開園時間:9:30~16:30(入園は16:00まで)
休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)※5・10月は無休
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zo..




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