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みやうち保育園

「等々力緑地」に接した緑豊かなロケーションにある「みやうち保育園」は、2015(平成27)年に建物を新しく建て替え、新たに誕生した民間運営の認可保育園。もともとは、同じ場所に川崎市運営の認可保育園として「宮内保育園」があったそうだが、その建物を建て替える際に、同時に運営も民間委託に変え、名称も新たに「みやうち保育園」とした。より柔軟で時代に見合った、保護者のニーズに対応した保育の実践を目指したということである。

新たに「みやうち保育園」の運営者に選定されたのは、東京都内の大田区・品川区で保育園を展開している「社会福祉法人あざみ会」。この園はグループ内では5つ目となるそうだが、「あざみ会」は1970(昭和45)年から45年以上にわたって保育事業に専念している法人で、豊富な実践と経験にもとづいた、安定した保育が受けられる。民営化後の初代園長は池田久仁子さん。池田園長ももともとは、現場で長く子どもたちと接してきた看護士である。スタッフも経験豊富な保育士が多く、きめ細やかに、子どもたちの様子をしっかり見守ってくれる。

建物と経営が新しくなったことで、受け入れできる定員も一新された。従来は1歳以上の受け入れだったものを0歳からに拡大し、定員数も10名増やし70名に。一時保育の枠が10名あるという点も嬉しいポイント。また、3歳以上は園内で調理する完全給食にも実施しており、細かなアレルギー対応にも対応してくれる。弁当を作るのが大変という人には朗報だ。

園の保育目標は「自然の中で、心も体も健康な子ども」「自分の考えをもち、自主、自立、協調性のある子ども」「豊かな感性を持ち、表現力と創造性のある子ども」と、大きく分けて3つの柱となっている。心身の健康、豊かな感受性を育むことが重視されており、学習に偏重しない良い意味で「昔ながらの保育園」の雰囲気が残されているということだろう。

園の1日は7時から始まる。「おひさまタイム」という登園時間に順次登園し、9時半には登園完了。10時から外遊びなどを行う「わくわくタイム」となり、晴れた日には「等々力緑地」に出て游ぶことも多いという。その後は順次給食とお昼寝。午後3時前には起きて、おやつ、園内での自由遊び、お迎え、というのが1日の流れだ。

特筆すべきは、保育時間が最長で夜8時まで対応してくれるという点。もちろんその際には延長料、補食代などもかかるが、どうしても迎えが遅くなってしまう人には嬉しいポイントだろう。

新しい建物となって、園内は光がたっぷりと差し込む明るい造りとなり、板張りのあたたかみのある床、壁や段差がきわめて少ない。1階の部屋からはすぐに園庭に出られ、園庭の空には並木の木々が少しかかり、そよそよと心地よい音を立てている。園庭はこの規模の保育園としてはとても広く、砂遊びや鬼ごっこができるのはもちろん、隅のほうではいろいろな野菜も育てられている。子どもたちが世話をしており、もちろん収穫したものを食べる機会もあるそうだ。

民営化されて変わったことのひとつは、外遊びの機会が増えたこと。市営時代は園外保育(バスに乗ってお出かけするイベント)が年に1・2回だったそうだが、2015(平成27)年は3回を予定しており、今後はもっと増やす方針だという。もちろん園内と「等々力緑地」だけでも十分に魅力的な環境なのだが、さらに広い範囲の楽しい場所に行けるということは、子どもたちにとっても嬉しいポイントだろう。

もちろん、以前の園から受け継いだ“伝統”もある。そのひとつは地元に伝わる「龍神太鼓」。これは年長さんが地元に伝わる太鼓のいろんな打ち方を練習して、夏祭りに披露するというもので、付近の住民の方々も楽しみにしている毎年の恒例行事になっているそうだ。ほかにも地域住民との交流企画は多く、乳幼児をもつ新米ママパパの育児相談に乗ったり、絵本の貸し出し、園庭開放なども行っているそうだ。

緑豊かな環境に、新しい建物と新しい運営母体でリニューアルした「みやうち保育園」。時代に見合った素晴らしい建物と、保護者に寄り添い、昔ながらの良いところを残した保育方針、そして等々力緑地の素晴らしい自然環境は、三位一体となって、子どもたちの心に忘れられない思い出を残してくれることだろう。

みやうち保育園
所在地:神奈川県川崎市中原区宮内4-13-14  
電話番号:044-982-3266
保育時間:7:00~18:00(延長保育18:00~20:00)
休業日:日曜・祝日、年末年始




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