トルネード
JR南武線「武蔵中原」駅から徒歩約2分の上小田中交差点近く、中原通り沿いにあるステーキハウス「トルネード」。1986(昭和61)年のオープン以来、周辺企業の人たちや地域住民に愛され続けてきたお店である。入り口にはバッファローが描かれ、間口は狭く感じられるが、ロッジ風のウッディな店内は奥に長く広がっており、ゆったりと寛いで食事を楽しめる空間となっている。
店主の塚原氏のこだわりとして、ハンバーグはオーダーされてから生成し、焼き立ての肉の美味しさを味わってもらうスタイルにある。そんな手ごねハンバーグを、ランチタイムにはリーズナブルな価格で味わうことができる。和風ハンバーグ、チーズハンバーグ、そして煮込みハンバーグなど、ライスと味噌汁付きで1,000円以下。サイコロステーキやチキンステーキも同じく1,000円以下のセットが用意されている。
人気の煮込みハンバーグをオーダーしたところ、鍋の中でジュウジュウと煮えたぎる音と、肉の芳ばしい香りに五感が刺激された。そして、ジューシーな肉汁が目にも嬉しく、食欲をそそられる。さらに、ハンバーグを食べ進むと、その下からはスパゲティが。つけあわせのコーンと肉汁を含んだソースに絡めていただくと美味。ボリューム感に加え、料理が置かれてから完食するまでの演出にも大満足だ。
17時半からのディナータイムは、ステーキセットやハンバーグセットが用意されており、こちらにもライスまたはパン、サラダ、スープが付く。サイコロステーキであれば、150グラムと200グラム、リブロースステーキであれば200グラムと300グラムからそれぞれ選択することができる。ガッツリ肉を味わいたい人には、400グラムのジャンボステーキもオススメ。
また、グループで来店し、それぞれセットメニューを楽しんだ後、チョリソやほうれん草のガーリックソテー、芝エビの唐揚げなどの単品をオーダーして、ゆったりとお酒や会話を楽しむ人も少なくない。今回、ディナータイムの単品メニューの中でも人気という「ベーコンサラダ」をオーダーしてみた。細かく切られたベーコンと遜色ないほど、野菜もたっぷり。ドレッシングを販売してほしいという声も多いそうで、それも頷ける絶品サラダだ。肉料理の店ではあるが、「ベーコンサラダ」は必食の逸品と言えるだろう。今回、オーダーした「ベーコンサラダ」は単品メニューだが、ディナーセットのサラダとして味わうことができる。ただし、サイズは単品よりもちょっと小ぶりだそうだ。
ステーキ&ハンバーグのお店だけに客層は若い人がほとんどかと思ったら、休日は家族連れやお年寄りの方たちも訪れるという。店主自らが心を込めて作り上げる手ごねハンバーグは、肉の歯応えを残しながらもふんわりとした口あたりなので、お年寄りでも肉の旨みを手軽に味わうことができるようだ。
休日のある一定時間は来店者が集中してしまうこともあるそうなので、とくに家族連れやグループで来店する人は、事前予約をしておいた方が確実。もちろん、予約のチャージ料は一切ない。約30年の歴史を持つ店だけに、開店当時は家族連れで来店していた子供が、現在は親として家族を連れて来てくれる、そんな町と共に歩んできた時代を感じられるのも、塚原氏の励みになっているという。
トルネード
所在地:神奈川県川崎市中原区上小田中6-23-5 旭ビル1F
電話番号:044-711-8686
営業時間:11:30~14:00、17:30~23:00
定休日:無休