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新駅開業で交通アクセスの利便性アップが期待される小田栄エリア

川崎市の小田栄は、近年、大型スーパーマーケットの「イトーヨーカドー 川崎店」や「ホームセンターコーナン 川崎小田栄店」を核とするショッピングセンター「小田栄モール」、マンションなどの建設が相次ぎ、急速に都市機能が充実してきたエリアだ。

小田栄停留所の「川崎」駅行バス

現在、このエリアでは「川崎」駅に向かうバス路線が主要な交通アクセスとなっている。「小田栄」停留所から「川崎」駅行きのバスは、平日朝の通勤時間帯なら約4~5分間隔、日中時間帯でも6~7分間隔で走っており、バス路線としては利便性に恵まれている。しかし、近年の人口増加に伴い、新たな交通アクセスの整備が求められていた。

小田踏切の南武支線電車

現在、小田栄エリアには「尻手」駅と「浜川崎」駅を結ぶ鉄道路線(南武支線)も走っており、「小田栄モール」の南側を通過している。ただし、「川崎新町」駅から「浜川崎」駅の間、約2.5kmには駅が設けられていない状態になっている。

包括連携協定記者会見
出典:川崎市まちづくり局交通政策室 川崎市と東日本旅客鉄道株式会社
との包括連携協定の締結について 報道発表資料

そこで、川崎市とJR東日本は地域と鉄道路線を持続的に発展させるための包括的な協定を締結した。その一環として南武支線の小田栄エリアに「小田栄」駅の新設を2016(平成28)年3月の開業を目標に進めることになった。新駅の場所は、川崎市川崎区小田栄一丁目。「小田栄モール」南側の南武支線小田栄踏切付近である。低コスト・短期間での開設を目指すため無人駅となる予定だが、1日の利用者は約3,500人を想定しているという。

「小田栄」駅設置位置の周辺 ※画像クリックで拡大
出典:川崎市まちづくり局交通政策室 川崎市と東日本旅客鉄道株式会社
との包括連携協定の締結について 説明資料

「小田栄」駅が開業すれば、「尻手」駅でJR南武線に乗り換え、「武蔵小杉」駅でJR湘南新宿ラインや東急東横線、東急目黒線に乗り換えて都心方面へ向かう場合もスムーズになる。例えば、小田栄エリアから「新宿」駅方面に行く場合、現在はバスで「川崎」駅に出て、JR東海道線とJR山手線を乗り継ぐルートが一般的だが、新駅開業後は南武支線で「尻手」駅へ向かい、「武蔵小杉」駅までJR南武線に乗って、湘南新宿ラインに乗り換えるルートも利用できるようになる。この結果、所要時間が約57分から約48分と9分短縮されるという。

尻手駅の南武支線電車「尻手」駅の南武支線電車
尻手駅の南武支線電車

さらに、小田栄エリアから「川崎」駅に向かうバスの混雑緩和も実現するだろう。また、新駅の設置とともに南武支線の利便性向上や新駅へのアクセス道路の整備なども行われることになっており、電車の本数の増加や周辺エリアの利便性向上も期待できそうだ。

浜川崎駅「浜川崎」駅
浜川崎駅

また、南武支線の終点「浜川崎」駅を通過する東海道貨物線に旅客列車を走らせる構想もある。この構想では「品川」駅から「浜川崎」駅を経由して「桜木町」駅方面へのルートが想定されており、実現すれば、南武支線の利便性はさらに向上することになる。

「小田栄」駅の開業により、交通アクセスが飛躍的にアップすることが確実の小田栄エリア。近隣住民のアクセスも向上し、より住み心地の良い街となりそうだ。

新駅開業で交通アクセスの利便性アップが期待される小田栄エリア
所在地:神奈川県川崎市川崎区 




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