アンティーク・ユー
江ノ島電鉄「和田塚」駅から徒歩3分、由比ガ浜通り商店街に「アンティーク・ユー」はある。元々、骨董品が好きで、趣味で集めていたという髙崎祝良氏が、1984(昭和59)年11月に脱サラをして始めた店だ。「アンティーク・ユー」という名前は、開店と同じ年に産まれた長男の名前から一文字をとって名付けた。鎌倉を選んだのは歴史があって、アンティークにぴったりだと思ったからだという。
取り扱う品物は日本と西洋の品物で、焼き物やガラス工芸、時計、機械物など幅広い。焼き物は日本では安土桃山時代、中国では明時代、朝鮮では高麗時代の物などあり、特に伊万里焼は値段の手頃なものを多く仕入れている。一般的に骨董屋は和なら和、洋なら洋と専門が決まっていて、鎌倉には「アンティーク・ユー」のように和洋を扱うお店は少ないという。骨董品は値段がわからず躊躇してしまうことがあるが、「アンティーク・ユー」では年代と値段を明示しているので、安心して購入できる。
また、照明器具にも力を入れており、イギリスやアメリカ、日本の物まで数多く並んでいる。アンティークのランプは現在の家庭用の照明にはあわないので、全てシーリングをつけて家庭でも使えるようにしてくれている。
「ランプは、今のものには無い明るさを持っていますね。ちょっと暗いんですけど、このポォってついているのが夜はすごくいいです。心が落ち着いて優雅になりますし、それは皆さん使ってみて実感されるようです」
開店時はすべて西洋の骨董品で、年に2、3回イギリスに買付けに行っていた。アンティークは数が限られるので、次第にいいものが集まらなくなり、日本の品物も扱うようになったのだとか。骨董品にはオークション市場があるが、そこには参加せず独自のルートで仕入れているそうだ。また、コレクションを処分したいということがあれば買い付けも行ってくれる。
骨董品といえば年配のイメージがあるが、最近では若い方が購入することも多いという。「若い方はランプとか日常的に使える物を選びますね。置物や飾り物はダメなんです。昔は観賞用もありましたけど、今は少ないです」。また、最近では中国のお客さんも増え、観光や商売で定期的に買付けに来ているバイヤーもいるという。
「お客さんが入りやすいお店を目指しています。骨董屋さんって入りずらいって言う方が多いんです。私もそうでしたから。それは嫌なので入口は開けっ放しですし、値段も時代も書いています。初心者でも入りやすいお店にしたいです」。と語る髙崎氏。リビングの灯りを年代物のランプに代えて、優雅な時間を過ごしてはいかがだろうか。
アンティーク・ユー
所在地:神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-1-27
電話番号:0467-22-9556
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日
https://www.facebook.com/antique.yu/