信濃川河口近くにある「みなとぴあ」は、「郷土の水と人々のあゆみ」をテーマとした歴史博物館だ。幕末明治期、「開港五港」として世界に開かれた新潟港。「水の都」新潟の歴史を貴重な資料から知ることができる。

川と海がつくりだした砂丘と、その内側に構成される低湿地から構成される新潟市。常設展示室では、実物資料・模型・映像・写真などの豊富な資料によって、新潟の歴史を学ぶことができる。大型ジオラマがところどころに配置されており、視覚的に理解しやすい構成となっている。

港町として古くから栄えた歴史をもつ新潟。17～19世紀にかけては、国内の海上輸送における重要拠点として賑わった。どういった船が使われて来たのかはもちろん、人と人とが交流し、文化が育まれていったことなど、港が新潟の文化の発展に大きく関わってきた歴史を多角的に学ぶことができる。

博物館外には、明治・昭和初期の歴史的建造物が今も残る。1858（安政５）年に結ばれた修好通商条約により、開港5港の一つに選ばれ、明治元年に開港した新潟港。旧新潟税関庁舎は、その当時の姿を今に伝える貴重な文化財だ。他にも、1927（昭和2）年に建てられた旧第四銀行住吉町支店など、歴史ある建物が立ち並ぶ。歩いてみるだけでも「みなとまち新潟」の雰囲気を堪能できるだろう。

※  館内は撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています。

新潟市歴史博物館みなとぴあ
所在地：新潟県新潟市中央区柳島町2-10 
電話番号：025-225-6111
開館時間：9:30～18:00（10月～3月 9:30～17:00）※旧第四銀行住吉町支店は通年9:30～21:00
休館日：月曜日（祝日の場合は翌日）、祝日の翌日（土・日曜日の場合は火曜日）、年末年始（12/28～1/3）、くん蒸期間等
https://www.nchm.jp