高岡古城公園
あいの風とやま鉄道「高岡」駅より北東に約1km、歩いて15分ほどの場所に位置する「高岡古城公園」。市街地のほぼ中心部に位置し、「高岡城」の城跡を開放した国指定史跡公園だ。「高岡城」は、1609(慶長14)年に加賀前田家二代当主・前田利長が築いた城。現在は石垣の一部や井戸を残すのみで建築物は現存していないが、2006(平成18)年には日本城郭協会により「日本100名城」に選出された。
「高岡古城公園」の園内にはたくさんの自然とともに、動物園や博物館、市民会館などの文化・レジャー施設も集まり、市民の憩いの場所となっている。
公園中央の本丸跡には、1871(明治4)年に遷座された、江戸時代の城跡に社殿を構える唯一の一宮「射水神社」が鎮座。「高岡古城公園動物園」は、外堀と内堀に挟まれる明丸跡に位置し、緑生い茂る場所にニホンザルやフラミンゴ、フンボルトペンギン、ウサギなど、小動物を中心とした約40種135点の動物たちが暮らし、併設の自然資料館では約850点の動植物の標本や剥製が常設展示されている。
ほかにも約21万平方メートルという広大な面積を誇る園内には、「高岡市立博物館」や「高岡市民体育館」「高岡市民会館」などたくさんの施設が終結。カジュアルな洋食から本格的なイタリアンまでいただくことができるレストラン「古城亭」も佇んでいる。公園の緑を眺めることのできる店内は、レストランウェディングの開催も可能なほどの気品ある空間。完全個室の部屋もあり、自然と静けさ、そして落ち着いた調度品の中で、ゆったりと心休めることができる。
また、至る所に休憩スポットも設置されているので、美しい景色をゆっくりと眺めながら散策するといいだろう。
なお、公園の面積の約3分の1を占める水濠はほとんど原型のままに残っており、春と秋には水郷を巡る遊覧船も運行されるので、水上からの景色をゆっくりと堪能したい。
春の桜、夏は緑あふれる樹々、秋は紅葉、冬は白銀など、四季折々の景色を楽しむことができる「高岡古城公園」。春にはさくらの名所として「さくら名所100選」に、日本有数の水濠公園として「甦る水100選」などにも選ばれている。秋には「高岡万葉まつり」のメイン会場ともなり、さらなる賑わいをみせる。
高岡古城公園
所在地:富山県高岡市古城1-9
電話番号:0766-20-1563
http://www.kojyo.sakura.ne.jp/