長野県立美術館
1966(昭和41)年、「長野県信濃美術館」として開館して以来、約半世紀にわたって長野県民に愛され続けてきた美術館である。2021(令和3)4月には、「長野県立美術館」と名称も新たに生まれ変わった。「ランドスケープ・ミュージアム」のコンセプトのもと、城山公園周辺の美しい景色と調和しつつ、その風テラス(屋上広場)からは国宝善光寺本堂を望む、自然との一体感を感じられる美術館だ。
有料の展示以外にも、「誰でも気軽にアートと触れ合ってもらいたい」という想いから無料で楽しめるゾーンが多いのも「長野県立美術館」の特徴だ。公園のように自由に、子どもからシニアまでが気軽に楽しめる開かれた美術館として人気のスポットとなっている。
長野県立美術館では4つの柱を軸に、近現代美術の収集とコレクション展を開催している。1つ目は「鑑賞」。本館と東山魁夷館(ひがしやま かいいかん)に収集・保管される作品のコレクション展をはじめ、近代美術から現代美術まで、質の高いアートに出会える機会を提供する。2つ目は「学び」。世代を越えて誰もが参加できるプログラムを提供し、アートを通じて豊かな心を育む環境づくりに力を入れている。3つ目は「交流」。県内各地の美術館、文化施設などと連携することで、より深く新しい視座を開拓する。4つ目は「研究」。5,500点余のコレクションを文化資源として、アートに関する最新の調査研究の成果や美術書を中心とした蔵書等のデータベースを公開している。
施設内には善光寺を望みながらイタリアン、フレンチをいただけるレストランや絶品スイーツやドリンクを楽しめるカフェも併設されており、一日ゆったりと過ごすことができる。知的好奇心と感性を刺激する素敵な美術館。心をリフレッシュしたい時にはぜひとも利用したい。
長野県立美術館
所在地:長野県長野市箱清水1-4-4
電話番号:026-232-0052
営業時間:9:00~17:00(展示室入場は16:30まで)
休館日:水曜日(原則水曜日が祝日の場合は翌日)
https://nagano.art.museum/