信州といえば、全国的にも名高い蕎麦処。その中でも極上のそばを味わおうというのであれば、迷わず訪問すべきは「蕎麦旬菜 こすげ」だ。もちろん蕎麦は手打ち。蕎麦本来の香りを最大限に引き出すために考案された“片浮かせ一本棒 丸延し”という打ち方を採用している。

この打ち方ができる職人は少ないそうだが、しかしそれによって「蕎麦旬菜 こすげ」ならではの味を生み出している。香り高い粗挽きそばを楽しむのならばやはり「もりそば」だ。鰹だしベースのそばつゆと程よく調和し、この絶妙な塩梅が実にいい。

屋号の“蕎麦旬菜”は、蕎麦だけでなく、そのときどきのおいしい料理を提供したいという想いから。そのひとつ「鴨鍋」は、鴨の肉団子とスライスを出汁にくぐらせ、野菜とともにいただくというもの。蕎麦屋ならではの出汁が、鴨の旨みをより引き立たせる。

それ以外では鴨の網焼きやたたきなど、他店にはなかなか置いていない味の用意がある。また、「自家製厚揚げ豆腐」、信州みそ仕立ての「もつ焼き」、「岩魚の燻製」など気になるものも多い。厳選した地酒の銘柄を眺めていると、そばも、それ以外のものもこれ以上ない酒菜に思えてしまう。

蕎麦旬菜 こすげ
所在地：長野県長野市大字南長野北石堂町1390-1 
電話番号：026-219-2376
営業時間：11:30～13:30（L.O.13:00）、17:30～22:00（L.O.21:00）
定休日：月曜日、日曜日
https://kosuge-soba.com/