久遠チョコレート 豊橋本店
数々のメディアでも取り上げられ、全国百貨店のチョコレート催事でも人気の「久遠チョコレート」。当初は京都、大阪、東京などで店舗展開をしていたのだが、数々のメディアを通して話題を呼び、今や国内28拠点、海外1拠点も展開するチョコレートショップに成長している。
「久遠チョコレート豊橋本店」がオープンしたのは2017(平成29)年5月。「久遠チョコレート」を作った一般社団法人ラ・バルカグループの代表夏目浩次さんが全国での人気を引っ提げ、自身の本拠地豊橋に満を持しオープンしたお店だ。
看板商品は、カカオ100%のチョコレートにドライフルーツやナッツなどが入った「久遠テリーヌ」。固すぎず、やわらかすぎない、独特のなめらかな食感が特徴で、店頭には常時10種類ほどがラインナップしている。
「『久遠チョコレート』のコンセプトの一つに“ディスカバリージャパン”というものがあり、テリーヌはまさにそれを追求できる商品なんです。日本各地にはそれぞれに面白い食材、食文化があり、また、食にまつわる話が多くあります。例えば豊橋であれば次郎柿や岡崎市額田町のお茶などがそれです。テリーヌはそれらの食材とチョコレートをマリアージュさせるのにとても適した商材だと思っています」と夏目さん。
日本全国の美味しい食材を再探求し、それぞれのフレーバーで仕上げたテリーヌは今や140種類にものぼる。ブランドの立ち上げにも関わったシェフショコラティエの野口和男氏とともに商品開発をする際、テリーヌはチョコレートというものに無限の可能性を感じさせてくれる商品だったのだという。
「久遠チョコレート」は、“障害者を一流のショコラティエに!”をコンセプトにしたチョコレートショップでもある。
「チョコレートは作業の仕組みづくりさえしっかり作れば、温度管理、作業時間など、実は作り手にとても優しい商品なんです。人間に作業時間を合わせてくれる商品、時には作り直しも可能な商品なので、障害を持った方でも取り組みやすい仕事なんです」という言葉の通り、全国の「久遠チョコレート」作業従事者約230名の内、140名が障害を持った方なのだ。チョコレートという利益率の高い商品ゆえに工賃も一般の作業所での障害者の工賃と比べ、破格に高いのも特徴。そのビジネス的取り組みも現在注目を集めている。
看板商品テリーヌの他、ドライフルーツを丁寧にキャンディングした商品、チョコレートおかき、アーモンドチョコレートなど店には様々なタイプのチョコレートが並ぶ。
中でも注目は、「至高のアイス」と名付けられたアイスキャンディー。バニラ、抹茶、ストロベリー、マンゴーの4種類のアイスキャンディーを選び、ミルクかホワイトどちらかのチョコレートを自分でコーティングして楽しむことができる。1分ほどでチョコが固まり、濃厚なチョコとさっぱりしたアイスの相性の良さに驚く商品だ。
「チョコレートは海外のワイン文化のようにもっとデイリー&カジュアルで楽しむものになるべき」と語る夏目さん。同じカカオでも、農園の場所が少し違うだけで全く違う味わいになるため、様々なチョコレートを食べ比べる楽しみがある。「久遠チョコレート」もカカオの産地にこだわっており、それらを毎日気軽に楽しむことができる商品ばかりだ。
こんなお店がご近所にあれば、毎日の暮らしにチョコレートという素敵な食べ物で彩りを加えることができそう。足しげく通い、チョコレートの美味しさを探求したい。
久遠チョコレート 豊橋本店
所在地:愛知県豊橋市松葉町1-4
電話番号:0532-53-5577
営業時間:10:30〜20:00
定休日:月曜日
https://quon-choco.com