つくる。
風情ある古民家と同敷地内に建つ元織物工場を利用したレンタルススペース「つくる。」。庭師の古川乾提さんと妻の和子さんが「作る事の楽しさを発信できる場所を作りたい」という思いを実現し、2006(平成18)年に「つくる。」を立ち上げた。現在は、写真展、デッサン教室、陶芸教室など様々な催しが開催されるほか、毎月第2日曜日に、つくり手との出会いがある“おいしい食”の直売朝市「つくる。八百屋」などを開催。地域の人が多く集まり賑わいをみせている。
敷地内には、ノコギリ屋根工場、母屋、宿舎があり、かつてこの場所が繊維業で栄えていたことを物語るような場所となっている。ギザギザとした屋根は、繊維工場として高い屋根が必要だったことと、電気を使わず室内に多くの明かりを取り込むことができるための工夫。木曽川沿いには大正時代に多くノコギリ屋根工場が作られており、その数は日本一とも言われている。
取り壊されようとしていた建物と出会った古川さんは、これらの光景を見て感動して、建物を活用して地域の人に還元することを決めたのだという。
「つくる。」では地域の子どもが参加できるイベントも行っている。毎年夏休みを利用し、子どもたちがのものづくりを支援する取り組み「つくる。寺子屋」などを開催。そのほかにも、段ボール教室や絵画教室など、創作意欲を大切にしたイベントが盛りだくさんだ。
「つくる。」という名前の「。」には、「発信する」という意味があり、創造するという作業を通して暮らしをもう一度見直してもらいたいという古川さんの想いが込められている。開業12年目を迎え、地域の人がそれぞれの想いを発信することができる場所として、ますます賑わいを見せている。
つくる。
所在地:愛知県一宮市木曽川町黒田宝光寺5-2
電話番号:0586-82-6582
使用可能時間:10:00~17:00 ※貸しスペース使用料金:平日1時間1,000円~
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