桑名に展開する住宅地・陽だまりの丘。新しい家が建ち並ぶ住宅の間を奥へと進むと、絵本で見たことのあるようなメルヘンチックな庭と南仏プロヴァン風の石造りの建物が見えてくる。そこが、女性に大変人気のある｢Café Fleur（カフェ フラワー）」だ。

車を降りて店まで続く庭を歩くと、優しいハーブの香りが漂い、庭を見ながら心がはずむ。

店に入ると外観と同じく、石造りの階段や塗りっぱなしの素朴な壁が、映画に出てくるフランスの田舎を思わせる。

よく使いこなした素朴な感じのテーブルやアンティーク家具が、落ち着いた雰囲気をかもし出し、軽やかなジャズが流れる中、ついつい長居をしたくなりそうだ。

この店では、肉や魚を一切使わないで、色、味とも似たもの植物性の食材で作り出し、体にやさしいメニューにしているのが特徴。

テーブルの上には、色鉛筆で描かれた手書きのメニューがあり、今週のランチメニューの内容が書かれていた。

今週のフラワーランチ（1,260円）。「おむすびころりん」。かわいく描かれた絵には図解つきで、料理内容が詳しく書かれていた。三角のおにぎりの中身には、湯葉のしゃけ風（貝割れ大根サンド）。軍艦巻きのようなおにぎりが、大豆のお肉の佃煮、もう一つの三角おにぎりがアボカド、おから、こんにゃくのツナ風、一番小さなおにぎりがサツマイモのレモン煮。他にも小鉢、サラダ、スープにハーブティー、プチデザートと多彩だ。