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東西にある2つの本殿が国宝指定、様々な伝統行事を実施

下鴨神社

正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と称される「下鴨神社」は、鴨川の下流に祀られていることからそう呼ばれている。紀元前580年に御生神事を実施、紀元前90年に神社の瑞垣造営、などの記録があり、創建はそれ以前といわれている。

「下鴨神社」
「下鴨神社」
21年に一度「式年遷宮」(社殿の造り替え)を実施している
21年に一度「式年遷宮」(社殿の造り替え)を実施している

「下鴨神社」の境内には多くの社殿があり、至るところがパワースポットとなっている。中でも女性に人気なのは、縁結びの「相生社(あいおいのやしろ)」。おみくじには、源氏物語に因んで、作中で詠まれた和歌が書かれているのがユニーク。美麗の神様を祀るのは「河合神社」。鏡絵馬を自分の顔に見立て願いを込めて化粧をし、本殿祭壇前の鏡に自分の姿を映して祈願する。鏡の下には白い「御白石」があり、その石を触った手で顔をなでると肌が白くなるという。

男女の縁だけでなく様々な縁結びの神様を祀る「相生社」
男女の縁だけでなく様々な縁結びの神様を祀る「相生社」
願いを込めて化粧をする「鏡絵馬」
願いを込めて化粧をする「鏡絵馬」

そのほかにも、災難厄除けの神様を祀る「井上社」(別名「御手洗社」)、7つの社に干支を守る神様を祀る「言社(ことしゃ)」、大切な契約の時や物事を成功させたいときなどに祈願する契約の神様を祀る「印璽社(いんじしゃ)」などがあり、それぞれの御利益を求めて多くの人が訪れる。

「言社」では自分の干支にお祈り
「言社」では自分の干支にお祈り

また、境内には12万4,000平方メートルもの「糺の森(ただすのもり)」が広がっている。京都市内唯一の自然の森で、京都開拓以前の原生林の面影を残している。「糺の森」は、国宝2棟、重要文化財53棟、重要社殿30棟などとともにユネスコ「世界文化遺産」として登録されている。

「糺の森」
「糺の森」

「下鴨神社」では、「祇園祭」、「時代祭」と並んで「京都三大祭」の一つに数えられる「葵祭(あおいまつり)」が行われる。「葵祭」のハイライトである「路頭の儀」では、平安絵巻を再現するかのような優雅な列が市中を練り歩く。また、真夏の「みたらし祭」も多くの参拝客で賑わう。罪や穢れを祓い、疫病や安産にも効き目があるといわれる御手洗池に裸足で入る「足つけ神事」を行うもの。楼門前には、みたらし団子や京都の老舗名店が並ぶ。

葵祭
葵祭
葵祭を締めくくる「煎茶献茶祭」
葵祭を締めくくる「煎茶献茶祭」

歴史的建造物を観たり、祈願をしたり、お祭りを楽しんだりと、幅広い魅力を持つ「下鴨神社」。訪れる人々の心を潤してくれる存在であり、多くの人々に親しまれている。

下鴨神社
所在地:京都府京都市左京区下鴨泉川町59 
電話番号:075-781-0010
本殿の参拝時間:夏時間 5:30~18:00、冬時間 6:30~17:00
特別拝観大炊殿:10:00~16:00
祈祷時間:9:00~16:30
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/




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