NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠(ニュー スタンダード チョコレート キョウト バイ クオン)
京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅から徒歩約15分、「堀川商店街」に店を構える「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠」は、2014(平成26)年に就労支援という形でお店を開店し、すでに9年目を迎える。お店に併設された工房でチョコレートを製造するのは、障がいのあるクルーらとパティシエの支援員。チョコレートづくりは、温度を上げなければ、何度も溶かしなおして、やり直すことができる。作業工程を細分化すれば、聴覚障がいのある人も、片手に麻痺がある人もできることがあるため、多くのクルーが自分のペースで仕事を続けているという。「ニュースタンダードチョコレート」という店名には、美味しいから買ってもらえるところまで商品の価値を高め、このチョコレートが就労支援の新たなスタンダードとなることで、いずれは福祉のあり方を変えたいという思いが込められている。
一番人気があるのは、豊富なラインナップの「京テリーヌ」。まさにテリーヌのように断面が美しく、口溶けもなめらかだ。宇治茶の老舗・上林の抹茶と丹波の黒豆が入った「抹茶」やキャラメリゼしたナッツとオレンジピールの「スイート」、「ほうじ茶」「ゆず」「ベリーベリー」など、1枚から購入できる。そのほか、「割れチョコ」やドライフルーツにチョコレートをディップした「フルーツパック」などもファンの多い商品。缶や箱に好きなものを詰めて、京都のお土産として買っていく人も多く、ちょっと気の利いた手土産にもおすすめだ。
「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠」の隣には、多くの方が利用できるレンタルスペース・堀川会議室とカフェ&パブ&ダイニング「KYOGOKU DINING(京極ダイニング)」が軒を連ねる。終日同じ値段でランチメニューが食べられるお得感たっぷりのお店で、とにかく安くておいしい。「からあげや豚のしょうが焼き、とんかつにごはんとみそ汁がついて840円なんて店は、この辺りにはないので、いつも混み合っています」という言葉にも納得だ。
実は、「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠」の工房と「KYOGOKU DINING(京極ダイニング)」の厨房はつながっている。クルーは、工房でチョコレートを仕込み、厨房でランチの準備をするそう。就労支援の場ということを、大きく打ち出しているわけではない。「まずは、商品のファンになってもらって、障がいのある人も商品づくりに関わって、お店が成り立っているということを知ってもらえたら」というのがお店のスタンス。堀川商店街を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしい。
※2023年4月に取材したものです。商品や価格など変更されている場合がありますのでご了承ください。
NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠(ニュー スタンダード チョコレート キョウト バイ クオン)
所在地:京都府京都市上京区堀川通出水上ル桝屋町28
電話番号:075-432-7563
営業時間:11:00~19:00(日曜日 ~18:00)