時代劇や歌舞伎、落語などでお馴染みの、古くから庶民の住まう長屋。ひとつの棟に仕切りを付けて複数の住居とする簡素な形式の住宅は、恒久的な住まいではないため、長年残ることは少ない。「寺西家阿倍野長屋」は、そんな長屋の中で昭和初期に建てられて以来、ほぼそのままの姿で残る木造2階建て瓦葺入母屋造の四軒長屋。開発に伴い取り壊される寸前に、建築家の「残したい」という声に家主が応え、宮大工の手によって改修された。日本で唯一、国の登録有形文化財に指定されており、レストランやギャラリーなどが入ってまちづくり施設としても役立っている。

寺西家阿倍野長屋
所在地：大阪府大阪市阿倍野区阪南町1-50-25 
電話番号：06-6624-7618
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