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丁寧な手焼きでせんべいが愛される老舗和菓子店

はやし製菓本舗

「浪花ことばせんべい」といえば、大阪土産として知る人ぞ知る銘菓。店名よりも知名度が高いかもしれない看板商品を作っているのは、「はやし製菓本舗」。現在では当たり前になっている機械焼きではなく、一枚一枚手作業でせんべいを焼きあげている。

浪花ことばせんべい
浪花ことばせんべい

1933(昭和8)年に創業した「はやし製菓本舗」において、名物となる「浪花ことばせんべい」を考案したのは2代目となる林数行氏。大阪万博の際に「大阪らしいものを」という思いで、『大阪ことば辞典』の編者である牧村史陽氏と共同でアイデアを考え、大阪弁をせんべいに焼き付けることにした。

そもそも、せんべい作りはとても地道な作業。昔ながらの大きな焼き型に一回一回油を塗りながらせんべいを焼いていく。使用する原料はずっと変わらないが、天候や湿度、気温によって焼き上がりや味が違ってくる。50年以上の職人の感が頼りだ。林氏は、そうして焼きあがったせんべい1枚1枚に、コテを使って大阪弁の焼き印を入れていく。

一枚、一枚手焼きでつくる
一枚、一枚手焼きでつくる

ちなみに、せんべいに焼き付ける大阪弁は26種類。中でも店主のお気に入りは「いちびり」と「べっぴん」だという。「いちびり」とは「市振り(いちふり)」と書き競り市で手を振って値を取り仕切ること。それが転じて、「先陣を切る」という意味がある。

長年培った職人の技が光る
長年培った職人の技が光る

ハルカスを見上げる大都心のお膝元でチンチン電車が走る松虫交差点からほんの一歩路地を入ったところにある、昭和レトロな雰囲気の商店街。そこに「はやし製菓本舗」は佇む。自転車に乗った親子が店先で立ち止まると、「またスイカ食べにおいでや」と店主が声をかける。そんな光景を見ると、かつての下町の日常を思い浮かぶようだ。

多種多様なせんべいが並ぶ
多種多様なせんべいが並ぶ

はやし製菓本舗
所在地:大阪府大阪市阿倍野区王子町1-7-11 
電話番号:06-6622-5372
営業時間:9:30~17:00(日曜日、祝日は16:00まで)
定休日:木曜日




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