「加古川においしいたい焼き店あり」。粉もの、焼き物のお菓子が好きな人なら、聞いたことがあるであろう、その店の名前は「やきやきや」。開店直後の朝10時から、店の前の細い路地にはたい焼きを求める人が途切れることはなく、１日におよそ1,000個を売り上げるこのお店。

2003（平成15）年に創業者である多加氏が篠原町で創業。現在は2代目の宮脇店長が初代の哲学を受け継いでいる。パリッとした羽が付いた独特の姿。適度な甘さの餡と外の皮が口の中でホクホク、サクサクと溶け合う。この感覚こそ「やきやきや」のたい焼きの代名詞だ。

熱と蒸気でカリッとした皮の食感を損なわないよう、紙の包みは開けたまま顧客に手渡す。こんな細かい気配りも“やきやきや流”。天候や湿度にあわせ、その日に作るたい焼きの材料にも微調整を行うというほどのこだわり。

十勝産の減農薬小豆に複数ブレンドの砂糖など、味に対する探究と素材の厳選もさることながら、子どもや孫に食べさせたくないようなものは使わない。そんな、健康への配慮までが、やきやきやのたい焼き作りの熱意なのである。

鯛焼工房 やきやきや
所在地：兵庫県加古川市加古川町篠原町59 
電話番号：079-427-5176
営業時間：10:00～19:00
定休日：月・火曜日、年始、夏期