大濠公園
総面積約40万平方メートルの広大な「大濠公園」。かつて黒田長政が「福岡城」を築城する際に、博多湾の入り江であったことから外濠として利用していた場所で、公園の半分以上は約23万平方メートルもの広さの池が占めている。1927(昭和2)年に開かれた「東亜勧業博覧会」をきっかけに造園工事が行われ、1929(昭和4)年に県営公園として開園。公園の南側には開園50周年を記念してつくられた築山林泉廻遊式の「大濠公園日本庭園」も存在する。
池の周りには、ゴムチップ舗装が施された約2kmのジョギングロードが整備されており、ジョギングのほか、ウォーキングや犬の散歩などを楽しむ人も多い。池には南北に伸びるように3つの島が浮かんでおり、これらも外周の遊歩道と橋でつなげられているので、島の中もゆっくりと散策できる。
遊具のある児童公園も、池の東側と西側に1つずつ整備されている。東側にあるのが「くじら公園」。回転滑り台などが付いた大型の複合遊具が設置され、元気に遊びまわることができる。一方、西側にある「どんぐり公園」は、椅子付きのブランコなど小さい子ども向けの遊具がそろっている。
池の北側にある「ボートハウス大濠パーク」も充実した施設だ。少し贅沢にフレンチ料理がいただけるレストラン「花の木」、テラス席もある開放的なカフェレストラン「ロイヤルガーデンカフェ」、気軽にパンやフローズンヨーグルトが楽しめる「パークショップ」。いずれも、公園の売店や食堂とは一線を画するお洒落な店だ。
そしてもちろん「ボートハウス」では、ボートを借りることができる。手漕ぎボートや白鳥ボートのほか、自転車のようにペダルをこいで水面を進む「あめんぼボート」も用意されているので、ときにはゆったりと、ときにはスポーツライクにボートを楽しんでみてはどうだろう。
樹々や花々、渡り鳥など、四季折々の自然いっぱいの「大濠公園」。夜になると池に浮かぶ島々がライトアップされ、幻想的な風景も楽しむことができる。いろいろな人が、いろいろな目的で、いろいろな瞬間に訪れたい公園だ。
大濠公園
所在地:福岡県福岡市中央区大濠公園1-2
電話番号:092-741-2004(大濠・西公園管理事務所)
https://www.ohorikouen.jp/