到津の森公園
2002(平成14)年4月13日に開園した市営公園。約10.6ヘクタールの広大な敷地内には多数の動物が暮らしている。また観覧車などのアトラクションや複合遊具も整備されており、子育て世代が1日のんびりと過ごせる公園だ。基本理念は「市民と自然を結ぶ『窓口』となる公園をめざす」こと。これは、前身となる「到津遊園」が閉園する際、52団体、計26万人から存続の要望が上がり、「到津の森公園」の開園に市民活動が大きく影響したことに由来する。
園の大部分を占める動物展示のテーマは展示される動物の生息環境や、空間の棲み分けを自然に近い形に再現すること。自然環境のすばらしさや自然の多様性、動物と自然との関係が理解できる展示を行っているため、子どもの知的好奇心を刺激するのはもちろん、大人も一緒に楽しめる内容となっている。
【世界の動物ゾーン】は4つのエリアに分かれている。「草原の世界」は、ライオンやチャップマンシマウマ、アミメキリンなどが生息するアフリカのサバンナを再現している。「林床の世界」は動物や鳥たちが池や川、樹木の茂った林の中で生活する環境の中にゾウやチンパンジーなど人気の動物が生息している。セイロンゾウにはエサをあげることもできる。「樹冠の世界」は高さ6メートルのケージ内に、サルやインコが生息しており、展望デッキの上から動物の様子を望める。「マダガスカルの世界」は、2011(平成23)年に完成した新獣舎。絶滅危惧種の希少動物であるエリマキキツネザルやワオキツネザルを見ることができる。
「バードケージ」は高さ13メートル、広さ704平方メートルの巨大なケージに約10種50羽の鳥が集まる。「ふれあい動物園」は小動物や鳥たちとふれあえたり、乗馬体験もできたりと、動物を身近に感じることができる。園の北側にはミニ遊園地のような園地ゾーンが広がる。アスレチック遊具やメリーゴーラウンド、スカイフライヤーにサイクルモノレールなど、動物園とはまた違った楽しみ方ができる。芝生広場にはランチや小休止にぴったりなベンチやテーブルが設置されている。「到津の森公園」は北九州市民にとっての憩いの場となる素敵な公園だ。
到津の森公園
所在地:福岡県北九州市小倉北区上到津4-1-8
電話番号:093-651-1895
開園時間:9:00~17:00
定休日:火曜日(祝日の場合はその翌日、春夏休み期間は無休)、年末年始
※営業時間、休園日は季節により変更あり。
https://www.itozu-zoo.jp/